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こころの栄養のきろく📚🐈

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最近の記事

📙#10 そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

森宮優子、17歳。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 瀬尾さんランキングで1位なのは知っていたけど、中々手に取れずにいた。 そんな中、職場の子におすすめされて読むことに。 もっと早く読んでおくんだった!泣いた。 おすすめしてくれてありがとう。 もう〜なんでこの方は、こうも愛のかたちとか優しさのかたち、いろんなかたちのあり方を教えてくれるんだ〜!あたたかさのかたまり。 登場人物みんなだいすきだ

    • 📙#9 52ヘルツのクジラたち 町田そのこ

      児童虐待、DV、トランスジェンダー、ヤングケアラーなど、今の時代を取り巻く問題が題材で読んでて苦しくなった。 誰にも届かない声をあげている人がたくさんいて、だれかの声を必死に聞こうとしている人もいる。 受け止めてくれるひとがたったひとりでもいたら。 魂の番に出会った人が今度はだれかの魂の番に。 与えてもらえたからこそ与えることができる。 アンさんのような人でありたい。 人が人にできること、心の繋がり、寄り添うこと、優しさ、大切にするということ。 重い内容で色々考えさせ

      • 📙#8 幸福な食卓 瀬尾まいこ

        「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」 そんな一言から始まる、ちょっと変わった家族の物語。 別で暮らしているけど夕食は届けに来る母、元天才児の兄の直ちゃん、その彼女のヨシコ。妹の佐和子、そしてボーイフレンドの大浦くん。 みんなみんな優しい! 瀬尾さんらしくあたたかいお話と思ってたところ衝撃的な急展開で、、泣 え、え、なんで、なんでって、しばらくジーーーンとなってしまった、、 乗り越えなきゃいけないことはたくさんあるけど、誰かがそばにいてくれているってだけで救われる。

        • 📙#7 透明な夜の香り 千早茜

          「香りは永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。」 読了後の余韻、、、 香りと記憶の物語。 情景描写、心理描写、香りを通して頭の中にふわりと広がる。 ひんやりと繊細で静かで綺麗な文章。 なんかこう、透明な薄いガラス瓶にキラキラした水が入っていくような感じ。 “紺色の声“聞いてみたいな。 そして出てくる食べ物たちがまた美しく、おいしそうなこと! 千早さんの食への愛が溢れている。 ハーブティー、苺とミントのスープ、薔薇のジャムに金木犀のジュレ。 香りの記憶は鮮明だというこ

        📙#10 そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

          📙#6 天国はまだ遠く 瀬尾まいこ

          大好きな瀬尾さん、中でもふわっと背中を押してくれるお気に入りの話。 23歳の千鶴は人生に行き詰まり自殺を図るものの失敗。 たどり着いた山奥の民宿で出会う人々、美味しいご飯、田舎の大自然に触れ、生きる力をもらい新たな一歩を踏み出していく物語。 ページ数は少なめだけど、すごく癒された。 なんかほかほかご飯を食べているような感覚。 自然と暖かい人に美味しいご飯。それが持つパワーたるや、、 帯に"¥539で最&幸"ってかいてあったんだけどほんとにその通りで、読み終わった後このタ

          📙#6 天国はまだ遠く 瀬尾まいこ

          📙#5 西洋菓子店プティ・フール 千早茜

          千早ワールドに足を踏み入れて抜け出せなくなったきっかけの本。 甘いもの好きには堪らなく、美味しそうなスイーツがいっぱい出てくる。 章のタイトルがmenuみたいになっていて、 ・グロゼイユ ・ヴァニーユ ・カラメル ・ロゼ ・ショコラ ・クレーム なんともおしゃれだ〜 お店の名前にもなっている"プティフール" 「一口サイズの小さな菓子」と言う意味で、6つの物語がプテイフールそのものだった。 お菓子ってまさしく人生のよう。 甘かったり酸っぱかったり苦かったり時にはスパイス

          📙#5 西洋菓子店プティ・フール 千早茜

          📙#4 スイートホーム 原田マハ

          「世界じゅうの冬のひだまりが、その日、私たちの家の中に集まっていた。」 初めましての原田マハさん。 ただただ癒された。 帯に「優しい気持ちが溢れ出す」って書いてあったけど、ほんとうにその通り。 なんか肌寒い夜にふわっふわの柔らかい毛布にくるまっていい気分で眠りにつけるような、そんな本。 日常の風景だったり季節、香り、気持ちの表現の仕方がとっても素敵だった。 そして甘くて美味しいものは人を幸せにするんだと再確認。 出会えてよかった、あまくてあたたかい。 📝 「また来てほ

          📙#4 スイートホーム 原田マハ

          📙#3 夜明けのすべて 瀬尾まいこ

          重いPMSをもつ藤沢さんとパニック障害の山添くん。 重たいテーマでありながらもそう感じさせないのは瀬尾さんらしく、軽やかな空気感(いい意味で)だからなのか。 瀬尾さんの本って居心地がいいんだよなぁ。 自分のことは自分でなんとかするしかない、自分の機嫌は自分で、とかよく聞くしそうでなければいけないのかって思おうとするけど、私はまだまだそこまで行き着けない。 だれかがいるっていう安心感って何にも変えられないし、わたしは自分ではなくそうゆうだれかにいつも助けられている。 そ

          📙#3 夜明けのすべて 瀬尾まいこ

          📙#2 哀しい予感 吉本ばなな

          初ばななさん (1988年なんとばななさんが24歳の時の作品!24歳でこの語彙力すごい、、) ただただ文章が綺麗。情景描写が素敵すぎて、、、 主人公弥生が忘れてしまった大事な過去と真実に向き合いながら進んで行く話。 弥生、おばのゆきの、哲夫、正彦くんがやさしさと思いやりに溢れていた。 特に哲夫。真っ直ぐですばらしい人。 思い出せそうで思い出せない、言葉にしようとして言葉が出てこない、知りたいけど知りたくない。わかっているけど、わからないふりをする。それは同時に哀しくなるこ

          📙#2 哀しい予感 吉本ばなな

          📙#1 西の魔女が死んだ 梨木香歩

          大人になると忘れてしまう大切なことを魔女(おばあちゃん)が教えてくれるお話。 20代で読んだときとはまた違う感覚にさせてもらった。 人生とは、がやさしく詰められている。 「自分で考えて、自分で決める。それをやり遂げる」ことの大切さは意思の強さになる。自然と他人へ与えることにも繋がっていく。 そして自然のパワーはやっぱりすごい。 📝 「もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われるころ、ようやく、以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるでしょう。 そしてまた

          📙#1 西の魔女が死んだ 梨木香歩