見出し画像

📙#8 幸福な食卓 瀬尾まいこ

「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」
そんな一言から始まる、ちょっと変わった家族の物語。

別で暮らしているけど夕食は届けに来る母、元天才児の兄の直ちゃん、その彼女のヨシコ。妹の佐和子、そしてボーイフレンドの大浦くん。
みんなみんな優しい!

瀬尾さんらしくあたたかいお話と思ってたところ衝撃的な急展開で、、泣
え、え、なんで、なんでって、しばらくジーーーンとなってしまった、、

乗り越えなきゃいけないことはたくさんあるけど、誰かがそばにいてくれているってだけで救われる。

そして、家族に代わりはいない、「気づかないところで守られている」今を大切にしなきゃな。

瀬尾さんの本は日常のモヤモヤとした気持ちとか現実的で、でも人のあたたかさに触れて気づいて、最後は希望ある話が多くてすぐ感情移入してしまう。だいすきだなぁ、瀬尾さん。

📝
『そんなこと言うほど、佐和子は傷ついてるんだね』

『家族は作るのは大変だけど、その分、めったになくならないからさ。あんたが努力しなくたって、そう簡単に切れたりしないじゃん。だから、安心して甘えたらいいと思う。だけど、大事だってことは知っておかないとやばいって思う。』

『私は大きなものをなくしてしまったけど、完全に全てを失ったわけじゃない。私の周りにはまだ大切なものがいくつかあって、ちゃんとつながっていくものがある』


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?