📙#3 夜明けのすべて　瀬尾まいこ

重いPMSをもつ藤沢さんとパニック障害の山添くん。

重たいテーマでありながらもそう感じさせないのは瀬尾さんらしく、軽やかな空気感(いい意味で）だからなのか。
瀬尾さんの本って居心地がいいんだよなぁ。

自分のことは自分でなんとかするしかない、自分の機嫌は自分で、とかよく聞くしそうでなければいけないのかって思おうとするけど、私はまだまだそこまで行き着けない。

だれかがいるっていう安心感って何にも変えられないし、わたしは自分ではなくそうゆうだれかにいつも助けられている。

それがこの本と映画を見てそれでもいいよねってすこし思えた。
友達でもなく恋人でもないけど、同志として助け合い(おせっかいをし合い？かな)、お互いが気づかせてくれる関係性ってとても素敵。

映画もとてもとてもよかった。。
萌音ちゃんと北斗くんは思った通りの藤沢さんと山添くんだった！(萌音ちゃんかわいいぃぃ）
ふたりの会話ずっと聞いてたかったな。
登場人物みんなすき。みんな優しい。

📝
「誰かの負担を和らげるのは、強引に髪を切ったり、勝手に告白することなんかじゃない。
靴に炭をしのばせる。そういうことが、苦しさを軽減させてくれるのかもしれない。」

「生きがいを見つけるのは難しいけど、楽しみは簡単に作れる。」

「人に喜んでもらうのが好きってだけです。気を遣ってるんじゃなく、自分が好きだからやってるんですよ。」


真っ暗の先にはきっと光がある、夜明けのすべてというタイトルがすばらしいなぁ。
2人が出会えてほんとによかった！
「今日も無理なくけがなく安全に」
この砂時計のカバーもとってもすき。

心が軽くなる本。出会えてよかった本。