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【読書】私が鳥のときは/平戸萌

今回は、本屋さんでたまたま見かけて気になった本です。第4回氷室冴子青春文学賞・大賞作だそうです。物語は、2つの作品となっています。

前半の作品は、中学生3年生の主人公の家に、母親が余命わずかのバナミさんをさらってきたことから始まるお話です。病気やいじめなどちょっと重たい面もありますが、主人公の感情や周囲の人々がよく描かれていて、物語に引き込まれました。

後半の作品は、そのバナミさんの中学時代の青春物語です。部活の上下関係や中学に上がっての英語の授業などの学校生活からの展開は、とても明るくみずみずしい作品で、私は前半の作品よりこういったストーリーのほうが好きです。ただ、長編で面白く読んでいったのですが、最後のエピローグが駆け足でありきたりな展開だったのがちょっと残念でした。もう少し最後もじっくり読みたかったです。

でもトータルでとても楽しめる作品ですので、気になった方は是非読んでみてくださいね☆


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