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観劇記録 2024年7月後半~8月まとめ

 観劇記録を溜め込んだ結果、時間が経ちすぎて書けるものも書けなくなってきてしまったので、短め感想を並べて無理やり追いつくことにする。半年ぶり2回目。全て独立記事にしたいのは山々なのだが、普段から唸りながら記事を書いているくらいなので、どうしてもどこかで躓いてしまう。


劇団壱劇屋東京支部『九十九 -つくも-』

2024.07.19 @ シアターグリーン BIG TREE THEATER

 個人的にワードレス芝居の好きなところは、冗長なやりとりが無いところ。それが分かっているだけでストレスフリーで、目の前のものをそのまま見ていられるのでとても助かる。
 予想以上に"今まで見た竹村作品の好き要素"がてんこ盛りで、久しぶりの壱劇屋観劇だった身にはそれだけで満足感が高かった。舞台上の運動量だけでチケット代の元が取れる、と思えるこの感じが良い。ちなみに、九十九神たちの中では雛様が好き。

Endless SHOCK

2024.07.29 @ 梅田芸術劇場 メインホール

 ご縁あって(と言えば聞こえはいい)今年は大阪で観劇。SHOCKで遠征なんて人生の計画に無かったのに……分からないものだな……。
基本的な感想は昨年書いたので簡単に。今年のカンパニーは、すれ違って壊れていく様がすごくしっくりきた。今までは何となく「こんなことが無くてもどこかで同じようなことになってそう」に思えたのだが、今回は「これさえ無ければ(それぞれ感情抱えてはいるけど)団結したカンパニーだったのに」という感じ。
 あと、コウイチが復活してライバルのショーに乱入するところ、舞台上の空気がどんどん変わっていって、希望と絶望がないまぜになっていくのが凄まじかった。ちょっと悪趣味な感想なのは認める。

OSK日本歌劇団 レビュー 夏のおどり

2024.08.10 @ 新橋演舞場

 レビューだけが見られる機会を探していて、OSKの"おどり"はここ数年気になっていたのだが、結果として完全にミーハーなタイミングになってしまった。ちなみに朝ドラはネット上の評判や情報が流れてくるのを見ていた程度である。
 1部が和物、2部が洋物のレビュー。どちらも見られてお得だが、私は洋物の方が好きなので特に2部が良かった。特に後半は「こういうのが見たかった!」な華やかさで眼福。たくさんの人が花道を並んでわーっと出ハケするのを見るのはそれだけで楽しい。これ、この間の明治座で見られると思ってたのだが無かったので、ここで見られて満足。
 来年の公演も決まったようなのでまた見たい。恒例にできたらいいな。

八月納涼歌舞伎 第三部『狐花 葉不見冥府路行』

2024.08.25 @ 歌舞伎座

 母の付き添いで観劇。京極夏彦の作品は1つも読んだことがないので、果たして私なんぞが見ていいのか、と思いつつ、よりによって千穐楽に潜り込むことになった。ちなみに母も積極的に小説を読む人ではないので、何故興味を持ったのかは不明……。
 附け打ちの音でそういえば歌舞伎だったと思い出すくらいには、歌舞伎を見ている感覚はなかった。かといって、現代的なストレートプレイだとこの雰囲気にはならないだろうな、というのも何となく感じた。
 (他人の付き添いで軽い気持ちだったのもあって)概ね楽しく見たが、萩之介は雪乃の牢に堂々といすぎでは?この牢大丈夫か?みたいなツッコミどころもいくつかあった(笑)。あと、冒頭の赤子の正体はそうきたか……という感じで、良い意味で予想は裏切られたけれど、個人的に好きなオチかというと微妙ではあった。

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