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精神科に行くべきか悩んでる人へ届け!

先日、昨年の治療経験をまとめたnoteを出したのですが、今回も自主的にやってる\誰かのメンタルヘルスを守り隊/の活動の一環です!笑

タイトルに書いたように心療内科・精神科(以下メンクリ)にいくか迷っている人へ向けて書きます。

私は鬱と不安障害を持っていることをオープンに話しています。そうしたら最近メンタルヘルスについて悩んでいる・心配な人が周りにいるという相談をもらうようになりました。

絶賛治療中の一般人患者で、過去クライアントが医療関係だったしおにとしてよくいただく回答に答えました。あくまでも一般人の知識の範疇ですが、治療が進んでいる私の経験をたくさん書きました。今は身に覚えがない人でも、将来少しでもメンタルの不調が気になったらこのnoteに飛んでおいで〜!

Q1. 私がメンクリに通おうと考え始めたキッカケは?

新卒入社でゴリ営業の会社に就職・現場配属した時期を境目に心身ともにおかしくなったからです。一番悩んでいて、病院に行こうと思ったキッカケの症状は「何もしてないのに急に悲しくて苦しくなって、泣きながら身体が動かせなくなった」ことです。

今振り返ると「いつもの自分じゃないな」という違和感を察知したとも言えます。私は困ったことがあったらすぐ周りの人におしゃべりなレベルですぐ話しちゃうし、他人に話してスッキリするタイプです。そんな私が上司や同期に相談しても全然気持ちが切り替わらなかったことはイレギュラーでした。

Q2. 鬱と不安障害ってどんな感じ?

それぞれの症状と「鬱×不安障害の厄介コラボ」の3パターンについて書いていきます。念には念を、前置きしておきますがあくまでも私の治療経験から得た知識に限る話になります。

①鬱症状
まず鬱には精神的な症状と身体的な症状があります。私は鬱という精神異常が身体に出やすい傾向にあるそうです。

精神症状:理由のない悲しみ・苦しみ、やる気が出ない(やりたい・やらなきゃいけないという気持ちはある)、「死にたい・この世に居場所がない」と悲観する
身体症状:身体が動かない、金縛り、倦怠感、眠気、動悸、過呼吸

余談ですが鬱の治療をはじめる前、上に書いた症状が毎月生理前に必ず起きていました。当時、知覚しうる感情・身体の異変を言語化して「生理前 悲しい 動けない」とネットで調べたら月経前不快気分障害(PMDD)という病気がヒットしていました。そして抗うつ剤の治療を始めたら鬱の重さが落ち着きました。

②不安障害
大きく分けて4つのタイプがあり、どのタイプが強いのかは個人差あります。私は社交不安障害が強く、治療初期はパニックが強かったけれど最近はちょっと変わってきている気がします。1年間治療をしていますが、自分の病気でさえまだ理解できない部分があります。

⒈パニック障害
予期せず強い不安感や動悸・過呼吸などに襲われ「死んでしまうのではないか」という考えに苛まれてしまいます。発作のトリガーには傾向があるものの、完全に予想は難しいです。またパニック発作が再発するのではないかと過度に不安になる予期不安や、すぐに助けを呼べない空間(人混み・電車内・トンネルなど)で過度に不安になります。

⒉社交不安障害
人に注目されることや人前で恥ずかしい思いをすることが怖くなって、人と接することに強い苦痛を感じます。私は周りに人がいるオフィスで常に周りの上司が私の仕事を監視しているのではないかと過度に心配し、オフィスにいると頭が真っ白になりやすいです。

3.全般性不安障害
真面目に働いているのに「クビになったらどうしよう」「もしこういうミスをして賠償金を命じられたらどうしよう」など、色々なことに絶えず不安になる症状です。健康や天災・仕事についての不安が多いようです。小さい頃から大地震が起きたらどうしよう、戦争が起きたらどうしようと考えてたのを思い出す。

4. 強迫性不安障害
「手に菌がついたんじゃないか」「ドアを締め忘れたか何度もチェックする」など過度な不安に迫られる考えに陥るのが有名な症状です。私は前職で契約書の郵送準備が本当に苦手でした。このタスクをできるだけ効率よくするためにチェックリストも作っていたのですが、それでも宛先を間違えていないか・郵送料が違うんじゃないかと5度チェックぐらいしてました(やば)

③鬱×不安障害の厄介コンビ(私の場合)
大体これにホルモンバランス(生理)が加わってトリオになります。それぞれがトリガーになり得るので、この3つのバランスが崩れないようにすごく気をつけています。というか、どれも自分の意思と反した動きをしてくるので「どれか崩れたら対処方法を考える」スタンスでいます。

説明が難しいので例を出しにくいのですが、わかりやすいのは鬱→パニック障害です。気分が落ちたと思ったら、気づいたら鬱のストレスからパニックが出て冷や汗かいたりしてます。

Q3.もしメンタルについて不安になったらどうしよう?

もちろんメンクリに最初から足を運ぶか企業の産業医に相談するのが理想ですが、メンタルヘルスの悩みだとわかっていても精神科・心療内科は敷居が高くてなかなか足が動かないのが多くの人の現実かと思います。

ここでは心のことで悩んだときに比較的アクションしやすいアイデアを私なりに2つ出してみました!

①一般内科に行く
一般内科は「とりあえず不調を感じたけどどうしていいかわからないから行く」っていう医療窓口みたいな性質もあります。原因不明の体調不良できた患者さんが検査の結果、身体に異常が見つからずストレス性と判断され心療内科・精神科にガイドされることは多いみたいです。そのため、内科の先生は割と精神疾患に関する知識に詳しいらしい。

一般内科は風邪などで親しみがある診療科だと思うので、普段から使っている内科の先生に相談に行くのはアリだなと個人的に思います。

②有料サービス「アスクドクターズ」を使う
私は異変に気がついてから産業医制度を調べる勇気さえ足りなかったので、ネット上で気軽に専門医に相談できるこのサイトを使いました。簡単に言うと「Yahoo!知恵袋のお医者さん版」です。

匿名で掲示板に投稿すれば必ず1〜2日以内に5人程度の医師から回答が来ます。精神科に行くべきか専門家に判断してもらえる点だけでなく「鬱かもしれない」「病んでる」という知り合いに話しづらい相談ができるのがいいです。誰にも話せない悩みを抱えたまま生活するのってすごく苦しいよね。

アスクドクターズは月額制330円なので少しお金はかかりますが、他人の掲示板をみて自分の体調の参考にすることもできるので、月額料以上のメリットを受けれました。


Q3. 周りには病気のことをどう伝えている?

まず精神疾患持ちであることをオープンにするか・クローズドにさせておくか問題には正解はないです。私は「自分が心地よくいられる選択肢」としてオープンにしています。

私は将来メンタルヘルスの当事者が生きやすい世界を作るための仕事がしたいので、まずは自分の病気を否定しないようにしてます。自分を含めたメンタルヘルスで悩む人たちの味方でいたいからです。

周りへの伝え方誰から伝えていくか・どんな手段で伝えるかを試行錯誤しました。伝える順番は病気に対して理解を示してくれそうな人から伝えて、どんどん味方を増やすイメージ。

私の場合は結果的に「直近でサポートをお願いしたい人(例えばシフトを代わってもらうとか気を遣ってもらうとか)→親しい人→家族→なんとなく体調が悪いことを察していそうな人→SNSでカミングアウト」みたいになりました。

落ち着いて話せそうな人には口頭で伝えたり、ゆっくり話せなかったり伝えづらいと感じる人にはテキストコミュニケーションを使ったり。

ちなみにオープンにする弊害は、センシティブな話題にならない関係性の人とは距離感ができやすい・「鬱って性格だよ」みたいなきつい言葉をかけられる・病気に優しくない社会に直面しやすい、みたいな他人との関わりの問題になってきます。

Q4. 本当に病院に行っていいの....?

メンクリへの敷居の高さは病気や病院に対するイメージだけじゃないと思います。悩んでいる人の心の奥底にはどんな考え事があるのだろうか、と想像しながらこのパートを書いてみます。とりあえず結論は「行っていい」だよ。

◎心配1:診断がつかなかったらどうしよう
私はこれ本当に不安でした。ほんとうに。ちなみに私のアスクドクターズへの投稿で1人だけこんなコメントをくれた先生がいました。

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このコメントに「いや、つらすぎないた」と落ち込んだ記憶があります。治療という領域に関わらず、他人の悩みに対して簡単に"考えすぎ"という言葉で一蹴りにするのはナンセンスだと思います。

もし診断がつかなくても、あなたの心のなかに苦・哀といった感情があるという事実や違和感があることに変わりはありません。自分がいる環境や人間関係などを考え直すキッカケと捉えるのは大げさでないです。

◎心配2:初診予約を断られた
癖が少なくて人気がある先生こそ初診予約を断られちゃいます。症状が最悪なときに病院から拒否されるって泣きっ面に蜂状態。私はきつかった。

個人的には周りを頼ってでもその病院での予約を頑張って取るのをオススメします。私の病院ではいつも初診予約電話を断る看護師さんの声が聞こえてきますが、ちょくちょく初診だろうなという人を見かけます。少し先でもいいから、というとキャンセル待ちにしてくれることがあります。

精神科医の質がバラバラ問題は患者にはどうにもできない問題なので、私は受け入れてその中でもがくようにしています。難しいねえ。

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めちゃくちゃ持論ですが、私は仕事でもプライベートでも答えのない問いにあたったら「選んだものを正解だと胸を張る」スタンスでいます。たぶん問のある答えはネットで調べれば答えが出てくるし、周りを探しても答えがなければどの選択肢も正解にも間違いにもなりうる、っていう状況にいるんだと思います。

多分心身の不調に関して自分ひとりで悩んでも明確な答えがでることってないです。それは素人がいくら時間と努力を使っても解決できない範疇の問い、っていうことだと思います。

もっともっとメンタルヘルスと精神科・心療内科が"みんなのもの"になるような仕事をしたい。まずは私が病気と上手く付き合えるようになることに集中してるし、心の余裕ができたらはじめるかもしれないというテンションです!

やっぱりこうやって自分の病気を赤裸々に話すことって怖いなあ。でも誰かの心の負担が軽くなるお手伝いになりますように...!

- おわり -

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