日本の物語#14: 「お年玉」どういうこと?

/* 主に、海外在住の方に日本の様子をお伝えするマガジンです。 日本在住の方には「あっそ」と言う内容です */ 

みなさま、こんにちは。 子供にとっては、ウキウキ、大人の方にとっては、苦笑「お年玉」の季節がやってこようとしています。そこで今回は大人にとっての悪夢(?)のお年玉について調査を行いました。

何時もながら、最大公約数でまとめています。

起源: お年玉とはもともと現金ではなく、お餅でした。なぜ? ここでまたも前回登場した「年神様」が関係していました。

なんこことはありません、前回ご紹介した鏡餅(日本の物語#11: 「日本ではどうして鏡餅を正月に飾るのですか?」)の餅です。

つまり、この餅とは年神様の「魂」を象徴しそれをみなさんで分けるという意味が込められています。

現在風に説明すると「年神様から一年分の力を、お年玉(餅)を通してもらっちゃおー」というのが起源の様です。

と言うのは、年神様は「新年には幸福や恵や、魂を分けてくださる」と考えられていたためです。

では、なぜ「お年玉」と呼ぶのでしょうか?

上記の年神様が宿った餅を「餅玉」と呼び、その年の魂となりうると考えられ、家長が家族に「御年魂」や「御年玉」として分けていたからのようです。

この餅玉を食べるための料理が「お雑煮」とのことです。

つまり「お雑煮」に「餅玉」を入れて食べ体内に入り「年神様」の幸せをもたらす力などを得ることが出来ると考えていたようです

ところで、この「餅玉」がいつ「現金」になり大人を悩ますようになったのでしょうか?

画像1

それは、どうも江戸時代あたりからの様です。そのあたりから、年明けに「お餅」だけではなく「物品」や「お金」を渡すようになったとのことです。私見ですが、恐らく貨幣経済も影響しているのではないかと考えます。

そもそも、この習慣「家長が餅玉を家族に分けていた」のがオリジナルです。 その後、主人から使用人へ、師匠から弟子へ渡す、つまり「目上の者が目下の者に送る」ように変化はしていったそうですが、都市部を中心に昭和30年頃から、子供だけに「現金」を渡すようになったうです。

これは、日本が高度経済成長の走りの時期とかぶさりそうですね。

それ以降、日本に「現金なヤツ」が増えたのかどうかは私みなさんのご想像にお任せします...

_*_*_ 下記を読むともっと理解が深まります。
日本の物語#11: 「日本ではどうして鏡餅を正月に飾るのですか?」
https://note.com/plot47/n/ndb7dd4ad6122
_*_*_

よろしければサポートをお願い致します。頂いたサポートはライター活動(取材など)に生かし、皆様に記事として還元させて頂きます。