恋愛 英語クラスの物語#626: 「その気になればどんな男でも落とせると思ったわ」

今回は「その気になればどんな男でも落とせると思った」を英語で言ったらどうなるかについて取り上げます。

今回の一発表現:

I thought I had a trick or two up my imaginary sleeve.

で如何ですか? こちら最近たびたび登場するジャズ歌手Sarah Vaughanさんの「I didn't know what time it was」の2節目の歌詞です。

どうしてこの歌詞が

I thought I had a trick or two up my imaginary sleeve = 「その気になればどんな男でも落とせると思った」

なるの? 原文と全然ちがうじゃない、と思う方も多数と見受けられます。 ということで、少し解釈します。

まず、前提ですがこの「I didn't know what time it was」は「恋愛経験を積んでいるはずの女性が主人公」となっています。

そこでこの「I had a trick or two」と言うのは「私には、トリックの一つや2つあったのよ」なんの?

「男を虜にするためのトリック」です。

どこへ?

「up my imaginary sleeve」自分の想像する「スリーブの下へ」です。

で、最初に「I thought」と言っているので「と考えていた」の意味になり、総合すると

I thought I had a trick or two up my imaginary sleeve = 「その気になればどんな男でも落とせると思った / 私にかかればトリックの1つや2つでスリーブの下へ(私の心の中へ)誘い込めると考えていた」 = 「その気になればどんな男でも落とせると思った」

という意味と解釈ということですね~
ただ、この解釈をするには、時に会話の流れの支援も必要かもしれませんが。

結局、歌詞の中で言っていますが「I thought I had a trick or two up my imaginary sleeve」だったはずなのですが、実は「And now I know I was naive」だったということですね。

自分が魔性の女だと思っていたら実は「ナイーブ」だったということの様ですね~。

今回の使い方: 気づけば相手は妻持ちの男だった彼女とその友人

友人: あなたの彼氏、奥さんもちだったんだって? それって、不倫じゃないの?

彼女: I thought I had a trick or two up my imaginary sleeve. Then I thought I did it… 
   (その気になればどんな男でも落とせると思ったの。 それで、やったと思ったんだけれど...)

世の中、そう甘くはありません。

_*_*_ ナイーブを使った創作編
恋愛 英語クラスの物語#624: 「私は決して、ナイーブではなかった」
https://note.com/plot47/n/n0614b6bab009

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