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【UMass×PLMキャリア共同企画】海外スポーツビジネスパーソン特別インタビュー Vol.1

こんにちは。PLMキャリアです。
今回は新企画として、海外でご活躍中のビジネスパーソンへPLMキャリアがインタビューをさせていただきましたので、その内容をお届けいたします。

インタビューの内容へ入る前に、今回の企画にご協力いただいているマサチューセッツ州立大学(University of Massachusetts、通称UMass)と弊社パシフィックリーグマーケティング株式会社の取り組みについてご紹介します。

PLMとUMassとの取り組みについて

弊社PLMは、2020年6月よりマサチューセッツ州立大学アマースト校 アイゼンバーグ マネジメントスクール内のマーク H.マコーマック スポーツマネジメント学科とパートナーシップ契約を結んでいます。

こちらのUMassスポーツマネジメント学科は1972年に設立。世界で最も古いスポーツマネジメントプログラムの一つ(世界ランキング1位)を有しています。スポーツビジネスジャーナルの他、ESPN、フォーブスなどの各メディアにより、この分野における権威的な講座として位置付けられています。卒業生はスポーツ業界のあらゆる領域で活躍しており、スポーツ界において強力なネットワークを構築しています。スポーツビジネスを志し、海外留学を視野に入れている方なら、「UMass」の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

PLMでは、パ・リーグ6球団の球団職員向けに「パ・リーグビジネススクール」を実施しておりますが、昨年はUMassの講師陣によるスポーツマネジメントの講義を2日間にわたり開催。延べ約400名の球団職員が当講座を受講しており、人材育成の観点でUMassと協業しています。

これに加えて、本年度の新たな取り組みとして、UMassの卒業生へPLMキャリアがインタビュー取材をさせていただくこととなりました。海外の最先端のスポーツビジネス情報やスポーツ業界の転職・キャリアの参考となる情報をテーマにお話を伺います。日本と海外の転職市場や業界の背景は異なるものの、世界のトップレベルのスポーツビジネスの現場で活躍されている方のキャリア構築の考え方や海外のスポーツ業界の事例は、皆さまにもヒントになることがあると思います。本企画はシリーズとして今後もお届けする予定ですので、皆さまに楽しんでいただけますと幸いです。

©2022 University of Massachusetts Amherst


それではこれより、本題のインタビューをお届けいたします!

UMass卒業生インタビュー

Greg Guerman
Kiswe, Sr. Manager - Business Development

第1回目は、Greg Guermanさんに取材させていただきました。Gregさんは現在、KISWEという企業で新規事業開発シニア・マネジャーを務められています。KISWEは、リアルタイムのライブストリーミングを提供するクラウド型動画配信システム(CloudCast)を開発し、このシステムを通して世界中のファンをデジタル上で繋ぐサービスを展開しています。スポーツだけでなく、ライブなどのエンターテインメント領域でも導入されており、ファンとコンテンツを繋ぐこれからの時代に強くニーズのある新しいビジネスです。

ーGregさんのこれまでのご経歴を教えてください。

私のキャリアは決して平坦なものではありません。最初はニューヨークの飲食業界でキャリアを開始しました。その後、宣伝広告の営業職を異なる二つのスタートアップ企業で歴任し、その次でようやくスポーツビジネス界の仕事をESPNの宣伝広告アカウントマネジャーとして手にすることができました。その後、ディズニーにてアフィリエイト・セールスグループでコンテンツ配信の契約にまつわる仕事に携わり、次に現在のKISWEの仕事に辿り着きました。昨年の2月よりKISWEのニューヨーク事務所にて、新規事業開発のシニア・マネジャーとして勤務しています。

KISWEに転職する前は、ウォルトディズニー・ESPNにてセールス成約後のデジタル広告の総責任者を務め、自分の管轄する年間予算は約50億円規模でした。キャンペーンの企画立案や、外部クリエイティヴエージェンシーなどと連携し、第三者のタグやトラッキング機能を入れ込む仕事から、デリバリーやそのタイミングの管理、報告書作成、請求書の発行業務から着金確認まで行っていました。

ESPNで6年間勤務をしたのですが、それ以前にはUMassアマースト校スポーツマネジメント学部を卒業し、その後、ニューヨークにあるコロンビア大学のスポーツマネジメントの大学院も修了しました。現在は、同学部にて非常勤講師も務めて6年目です。言葉は英語、ロシア語、そしてスペイン語が話せます。


ーKISWEでは、どのようなお仕事をされていますか?

KISWEはアメリカのニュージャージーを拠点に、ニューヨーク、ソウル、ロンドン、ハッセル(ベルギー)、シンガポールでも事業を行っており、リアルタイムのライブストリーミングを提供するクラウド型動画配信システム(CloudCast)を開発しました。このシステムを通して世界中のファンをデジタル上で繋ぐサービスを展開する企業です。ライブ映像が世界のどこで撮影されていようとも、遠隔地にいる実況解説者が対象市場に合わせた言語で音声を乗せるなど、カスタマイズしたコンテンツを提供しています。

私はここで、新規事業開拓のシニア・マネジャーとして、新規顧客候補となり得る企業や団体を探し出すことや既存パートナーに自社ソリューションのデモの実施、説明をしています。スポーツ界及びエンターテインメント業界における重要ステークホルダーとの契約書の交渉なども行っています。

―なぜスポーツに関わる仕事をしたいと思ったのですか?

UMassアマースト校でスポーツマネジメントを学ぶ中、自分の人生において色々なスポーツに親しんで来たことで生まれたスポーツへのパッションと、スポーツのビジネスサイドへの興味が喚起されました。早い段階から自分がプロとしてスポーツをプレーしないことはわかっていたので、それと引き換えにスポーツビジネス業界に関わるキャリアを形成しないといけないと考えていました。


―スポーツの仕事の魅力は何ですか?

先ずは、自分の仕事のことがとても好きでないといけないと思っています。仕事に費やす時間は家族と過ごす時間、友達と過ごす時間、そして愛する人と過ごす時間よりも長いですから、あなたが心から信じられる組織、ブランド、商品に出会えれば、仕事はもっと楽しく、もっと価値のあるものになるはずです。就職をして最初のうちに任される仕事は大好きなことばかりとは限りません。でもそのうちに「これだ!」と自分の選んだ道が正しかったと思え、自分はこれをする運命にあったのだという瞬間が来て、楽しんでいることを実感できるようになるはずです。


―スポーツ業界を目指す人へメッセージをお願いします。

心底欲しいと思えば手にすることができると思います。粘り強く辛抱強く。常にネットワーキングし、自分を磨き続けていればその機会は訪れます。もし、このスポーツビジネスの機会を初めのうちはなかなか得ることが出来なくても、自分のスキルは転換可能なものだと理解をすること。例えば、ファイナンス、リーガル、セールス、マーケティングなどのスポーツビジネスに必要なスキルを普段から構築しておくことが大切だと思います。

インタビュー&翻訳:中村武彦(PLMキャリア スペシャルキャリアアドバイザー)

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以上がGregさんのインタビューです。いかがでしたでしょうか?
一般的に日本と比較するとアメリカ社会は転職回数も多く、キャリア構築に対する価値観も異なっている背景はありますが、Gregさんのメッセージは、転職を視野に入れている方にはとても重要なアドバイスだと思います。華々しいご経歴のGregさんも、粘り強く辛抱強く、目の前で出来ることを積み上げてこられ、今のスポーツ業界でのご活躍に繋がっています。

また、Gregさんが所属されているKISWEという企業は、日本のスポーツ業界ではまだまだ発展途上である「スポーツ×デジタル」における最先端のビジネスを展開されています。海外にも目を向けると、スポーツに関わるビジネスは様々な業態・職種があることに気付かされます。仮に海外で就職をしないとしても、このように海外のスポーツビジネスの企業や事例を知ることは、自身のビジネスやキャリアを考える際にも参考にしていただけると思います。

PLMキャリアのHPでは、Gregさんへのインタビューの英語版も掲載しておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

▼INTERVIEW Vol.1


今後も海外でご活躍中のUMass卒業生&スポーツビジネスパーソンへ取材をして参りますので、本シリーズもどうぞお楽しみに!


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