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『怖いものは恐い』

ぴたっと止んだ

無風ほど怖いもの


汗は滴り落ち

ベタベタと衣服が肌に

纏わりつき


雷と警報が鳴り響き


予想を超えた

空に翻弄され


これもあれもと

後回しにして


家路を急ぐ


まだあるだけマシ


帰る帰れる

場所があるだけで


そう言い聞かせて


モード変更して


急ぐこと


それだけが


許されたこと


かのように



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