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「白いものになっていく」

レースのカーテン越しに浮かぶ白い雲を眺めながら、

お昼ご飯のメニューを考える。

真っ先に頭に浮かんでくるのは、白いアイスバーだった。

確か、冷蔵庫に何本か残っていたはず。

主食のような、副食のような白いアイスバー。

今はまだ、それが、一番美味しいものになっている。

暑い日差しを、柔らかくしてくれている貴女は、

どこまでも優しく、盾になることを一向に厭わず、

ずっとそこに居てくれる。

貴女に見守られながら、食べるアイスバーは、

格別に美味しい食べ物になる。

白いものに照準を合わせてみると、

より純粋に、白くなっていく自分を感じる。


きっと白いものに、

ずっと見守られ続けているからなのだろう。


今日は白いものにフォーカスして、貴女への想いを馳せてみた。


みるみる、白さが色濃くなっていく。


何色にも染まらないかのように。


白く、白く、白く。



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