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女性を差別しないメンズリブ#0,はじめます。

はじめに

このたび、「女性を差別しないメンズリブ」の会をはじめます。
この記事は、それに至った経緯、
また「メンズリブ」についての簡単な解説を目的としています。

会について関心のある方は、是非ご連絡ください。
また、今後の当会の活動についても関心をもっていただき、
マガジンのフォロー、運営人アカウントのフォローなど
していただけましたら幸いです。

「メンズリブ」って?

皆さんは「メンズリブ」って聞いたことがありますか?

メンズリブ(英語: Men's Lib、 Men's liberation)は、狭義では、男性がその性規範を批判的にとらえ男らしさからの解放を訴える思想や運動のことである。日本語では、男性解放論、男性解放運動。

Wikipedia「メンズリブ」より

簡単に言えば
男性が男性の「生きづらさ」や「困難」について考える場
そしてそれらを変えていこうとすることです。

元々は
1960年代後半から1970年代前半にかけて
主としてヨーロッパやアメリカ、日本などの国々において起こった
女性解放運動「ウーマン・リブ」に対して
男性の中から起こった運動だったようです。

日本においては、1990年代に盛んになりましたが下火に。
最近になって再び
「男性学」や「非モテ」「弱者男性」などの言葉とともに
目にするようになりました。
(以下は参考記事)

日本における「メンズリブ」の会

本記事の公開時点ではありますが
日本で活動している「メンズリブ」の会(男性当事者会)として
以下のような団体を見つけることができました。

西井開氏が運営する
ぼくらの非モテ研究会」(大阪)

うちゅうじん氏、久真八志氏らが共同運営する
うちゅうリブ」(東京)

まくねがお氏が呼びかけ人を務める
ごめんねギャバン」(北海道)

それぞれ特徴があるようですが
定期的に集まって(オンラインも含む)
「男性」特有の課題や話題について
話す場を開いているようです。

女性の敵になる「メンズリブ」

男性のための「メンズリブ」なのですが
時に、女性の敵になってしまうことがあります。

フェミニズム / ウーマン・リブが「女性の権利」を主張することに対して
「それ(女性の権利の主張)は『男性の権利』を侵害している」
「フェミニズムは男性を脅かす/男性を差別するものだ」と反発する
アンチフェミニズムとしての「メンズリブ」
謳われることがあるわけです。

メンズリブの潮流には、大別すると
親フェミニズム的なものと反フェミニズム的なものがあり、
メンズリブ団体にも大きな立場の違いがある。
厳密に言えば同一の概念ではないが、
ヨーロッパでは親フェミニズムのものはプロフェミニズム、
反フェミニズムのものはマスキュリズム左派とも呼ばれる。

Wikipedia「メンズリブ」より

しかし、フェミニズム / ウーマン・リブや
「メンズリブ」といった(人権)運動において大切なことは、
誰かを敵として攻撃したり、
誰かの人権を侵害したりすることよる権利の主張ではなく、
すべての人の人権の尊重と、その実現を目指した
社会構造や文化への批判的な視点である
と思います。

このことは、非暴力的な運動によって
人種(黒人)差別に抵抗した
アメリカの「公民権運動」などの歴史からも
私たち人類が学んできたことでしょう。

日本においては昨今、
インターネット・SNS上などを中心に
男性によるフェミニズム批判が多くみられます。

「男性の権利」「男女平等」「弱者男性」
それらの言葉を使って、女性を加害者扱いしたり、
攻撃する男性
が少なくありません。

家父長制が強い社会において、
極端なジェンダー規範に基づく「男らしさ」が
男性に押しつけられることによって、
男性特有の「生きづらさ」や「困難」が生じていることは
確かなことでしょう。
また、昨今目にするようになった
「弱者男性」や「非モテ」などの言葉は、
男性のなかでもその「生きづらさ」や「困難」を
特に強く感じ(させられ)ている男性たちが
存在しているという事実を表しているのでしょう。

しかし、それらの「生きづらさ」や「困難」の原因は
女性にあるのか、フェミニズムによるものなのか、
それらが女性による「男性差別」なのか
ということは、
きちんと考えなければならないことです。

さらに、気をつけなければいけないと思わされるのは、
男性たちが「メンズリブ」の活動をしているなかで、
無意識に、女性に対して差別的・暴力的な考えや発言に至っている
ということもあるのではないかということです。

「女性差別をしない」と敢えて謳う

私たちの「メンズリブ」の会は、
運営人による以下のツイートによる呼びかけから始まりました。

これから「メンズリブ」の会を始める私たちは、
これまでの人生も、今の状況も異なりますが、
それぞれに男性特有の「生きづらさ」や「困難」を感じ
そして、それらの原因とその解決について
男性同士で考え話すことのできる場を必要としています

そのうえで、今まで述べてきたような背景を覚えつつ、
敢えて「女性を差別しない」という枕詞をつけて
活動をしていきたい
と思っています。

それでもなお、「メンズリブ」の活動のなかで無意識に、無自覚に
女性に対して差別的・暴力的な言動をしてしまうことが
あるかもしれません。

「全ての男性が(女性に対して)差別的・暴力的であるわけではない」
という意味で"Not all men."(ノット オール メン)という言葉
使われることがあります。
しかし私たちはむしろ、
"All men are sexist."(オール メン アー セクシスト)
「全ての男性は(女)性差別主義者である」という意識
をもって、
自分たち男性の中にある「女性への差別性・暴力性」についても
考えていきたいと思っています。
(この言葉は、大人が子どもに対してもっている力の不均衡を表した
 "All adults are adaltist"という言葉から示唆を受けています)

足りない部分、間違っている部分など
お気づきの際は、気兼ねなく
ご意見やご批判をいただければ嬉しく思います。

現在の活動予定について

・月1、2回の読書会 兼 当事者会(オンライン・Zoom)
 (男性参加者限定・開催後note記事更新)
 次回の予定は運営人のSNS等でご確認ください。
 参加希望の方は、DM、メール等でご連絡ください。
・運営人らによるTwitterスペース(不定期開催)
 「男性同士で考える#シリーズ『なぜ男は〇〇なのか?』」
 (スピーカーは男性限定・開催後note記事更新)

会について関心のある方は、是非ご連絡ください。
また、今後の当会の活動についても関心をもっていただき、
マガジンのフォロー、運営人アカウントのフォローなど
していただけましたら幸いです。


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