ning(ねい)

言葉探しの つづりびと 違和感を ことばのかずで 隠しきる 祈る願いの こころ映して…

ning(ねい)

言葉探しの つづりびと 違和感を ことばのかずで 隠しきる 祈る願いの こころ映して 振り返り 綴る言葉を 死なせずに またここからと 息吹き込みて 「温故知新」好きな言葉です

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    好きな詩の記事集めました

  • 月の手紙

    月をテーマに綴りました

  • 母との時間

    母の脳梗塞からの認知症の在宅介護のこと 時々父のこと

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    考えさせられるエッセイ留めてゆきます。

記事一覧

ことづて

香りのないシャンプーで 今日の汗を流して 窓を開けたバスルームには 秋の香り いつもの湯船に浸かりながらのビールも 今日はいらない 雨は 花の色にも香りにも 少しだけ…

ning(ねい)
4時間前
11

いざよう

月のひかりと 共に降りたち 未知の言葉に こゝろ奪われ むねの痛みは 嘘に言い換え いざよう想い 夜に沈む 今宵天より 徳が舞い降り 月抱く夢 未だ途中 それでも…

ning(ねい)
19時間前
17

月の手紙

自分の影を月に見る それが今夜は映らずに 私の影はどこへゆく 存在証明見えぬ夜 今宵日影にならず見る あなたの蒼さ瑠璃の色 冷たく見えるその色で 互いにさみし近くて…

ning(ねい)
2日前
25

止まり木

ふたりの為のお立ち台 地上に下りて尚 見晴らしよく 軽やか温か なぜか輝いてみえた だれがとまっても いいはずの止まり木 次は下りてみようか いや下りないな そこは私…

ning(ねい)
3日前
22

アシンメトリー

秋の庭の手入れ いつの間にか根を下ろし 咲かせた花を想ってみました アシンメトリー ハートのカタチ ただそれだけと 片思い ふたりの想いを 波に準え 恋の悩みと 諦…

ning(ねい)
5日前
25

プラットフォーム

それが無くなるのは 昨日まで乗り降りしていた 駅がなくなること その周りの町までもが なくなってしまうよう 日々仕事に生活に追われ 走り続けて でも少しだけ 立ち停ま…

ning(ねい)
7日前
30

私のすべて

キミが私を想う気持ちを わからず負に取る僕がいる 私は振るより振られる方 浮気もするよりされる方 いつか話した私にキミは 気づいたみたいに目をそらす キミの気配が…

ning(ねい)
11日前
32

つれづれ

        あ あなたへの         か 片思いだけ         さ 更さらに増し         た 立たちすくみ         な 嘆なげく私に…

ning(ねい)
13日前
23

つれづれ

        あ 雨ひかり         い 未だ褪せない         う 美しさ         え 延々と降る         お 終りない時     …

ning(ねい)
2週間前
34

時の流れ

秋への道の 足元を 照らし導く 曼珠沙華 行き着く先は 去年とは 違う景色の 明るさを 言葉の原動力は 人への想い 会った事もない先人たちの 夢の変化 会えなくても今を生…

ning(ねい)
2週間前
27

月の手紙

母の声だけ聞く夜は 何処からともなく線香の 涼風網戸思い出と 共にすり抜け 肩にのる 闇を抜け 昴輝く 夜半の秋 月を待つ 蟲の鳴き声 夜半の秋 今日は庭の手入れ 先住…

ning(ねい)
3週間前
28

最後の蝉

クーラーの室外機の音 閉め切る窓の中の部屋 そこからは 八日目蝉の最期の声 そんな命の音も 初めからなかったかのよう 声も失い 地に戻る蝉の亡き骸の こゝろ残り 曼珠沙…

ning(ねい)
3週間前
29

天邪鬼

夏は過ぎゆく 嫌われて 短かな秋に 待ち焦がれ また春恋し 冬がくる 好きな夏 梅雨明けを 今か今かと待ち続け あっという間に 過ぎるもの せつない恋も含めて そうだっ…

ning(ねい)
3週間前
30

振り返り

「固執」 キミがいう言葉 いま目の前景色 夢幻は肯定出来て 写実は否定される 制御出来ない鼓動 何かしら働く思考 好きも嫌いも 解らないと思えば 深く高くと 迷い続ける…

ning(ねい)
3週間前
24

足跡を追いかけて

私がフォローさせて頂いている hanautaさまの記事 「足跡」 作中の一首に 下の句を繋げてみました (オリジナルの首に繋げること快諾して頂きました) それでは… hanaitaさま……

ning(ねい)
4週間前
15

ありしすがた

海を臨む拝殿 人は弱く 母なる海に 尽きる命も 仮想空間であるなら 夢から覚める覚悟だけで スイッチを切る勇気だけで 充分なのに 現実は残酷だ 祈る心は どこまでも 裏…

ning(ねい)
4週間前
27
ことづて

ことづて

香りのないシャンプーで
今日の汗を流して
窓を開けたバスルームには
秋の香り

いつもの湯船に浸かりながらのビールも
今日はいらない

雨は
花の色にも香りにも
少しだけ力を貸して

至らない私のいのちを
繋いでくれているみたいだ

人がいるから変わってしまうものと
人がいないから変わってしまうもの

窓際に置いた扇風機の羽根が
香りを纏った風に押される

もう仕舞いの準備

いざよう

いざよう

月のひかりと 共に降りたち
未知の言葉に こゝろ奪われ

むねの痛みは 嘘に言い換え
いざよう想い 夜に沈む

今宵天より 徳が舞い降り
月抱く夢 未だ途中

それでも明日も 今をそのまま
不器用にでも 生きてゆけたら

ためらいばかりの
今日をまた生き
それだけを糧に
今日をまた生き

月の手紙

月の手紙

自分の影を月に見る
それが今夜は映らずに

私の影はどこへゆく
存在証明見えぬ夜

今宵日影にならず見る
あなたの蒼さ瑠璃の色

冷たく見えるその色で
互いにさみし近くても

満月は綺麗なのですが
地球の影が映っている月の方が
少し安心感があったりします

自分の姿が映らない鏡のようで…
例え最も近づいた距離であっても…
35万7400㎞

止まり木

止まり木

ふたりの為のお立ち台
地上に下りて尚
見晴らしよく
軽やか温か

なぜか輝いてみえた
だれがとまっても
いいはずの止まり木

次は下りてみようか
いや下りないな
そこは私の場所ではないと
わかっているから

あぁ空が高い
夏も終わりですね

アシンメトリー

アシンメトリー

秋の庭の手入れ
いつの間にか根を下ろし
咲かせた花を想ってみました

アシンメトリー ハートのカタチ
ただそれだけと 片思い

ふたりの想いを 波に準え
恋の悩みと 諦める

自然を愛する ふたりのあり方
その意味を知る 花のカタチに

秋海棠の花言葉
片思い
恋の悩み
自然を愛する

人への想い方
互いに
健やかな時も
病める時も
シンメトリーになることなど
無いと分かっているのに

そこを求め

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プラットフォーム

プラットフォーム

それが無くなるのは
昨日まで乗り降りしていた
駅がなくなること
その周りの町までもが
なくなってしまうよう

日々仕事に生活に追われ
走り続けて
でも少しだけ
立ち停まって
様々な人たちの残した
感情が織り込まれた
言葉をあつめて
同調して
既に歪なそして変わらない
こゝろのかたちに
そっと
あう

そんな場所のひとつ
確かにそうだった

少し前Xに投稿した綴りごと

前とは別の
ひとつのターミナ

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私のすべて

私のすべて

キミが私を想う気持ちを
わからず負に取る僕がいる

私は振るより振られる方
浮気もするよりされる方

いつか話した私にキミは
気づいたみたいに目をそらす

キミの気配が消えた部屋出る
夜明けの空に月探す

残るひかりを未練と名づけ
なのに消えゆく西のそら

記憶思考の脳内整理
夢で繋がり知る事実

僕を悩ます記憶の滲みは
明日もこゝろに残る傷

様々な記憶と思考回路が
断片を繋ぎ合わせる夢

そし

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つれづれ

つれづれ

        あ あなたへの
        か 片思いだけ
        さ 更さらに増し
        た 立たちすくみ
        な 嘆なげく私に
        は 春遠く
        ま 増す感情
        や やり場なく今
        ら 来世で逢えたら

        う 歌うたい
        く 苦しまぎれの
        す 素直さは
     

もっとみる
つれづれ

つれづれ

        あ 雨ひかり
        い 未だ褪せない
        う 美しさ
        え 延々と降る
        お 終りない時

        か 固く閉ざした
        き 希少の気持ち
        く 苦渋の判断
        け 決意揺らいで
        こ 孤独また来る

        さ 去る日々も
        し 知らずの日々も
  

もっとみる
時の流れ

時の流れ

秋への道の
足元を
照らし導く
曼珠沙華

行き着く先は
去年とは
違う景色の
明るさを

言葉の原動力は
人への想い
会った事もない先人たちの
夢の変化
会えなくても今を生きる人たちの
震えるこゝろ

変わってほしくない
大切なもの

私が自ら私に近づけば
きっとあなたに近づく
そう思ってみようかな

雨の記憶と
真夏の余韻
秋の予感に
人迷う

灰色の空
僕は迷う
君の後ろ姿
見えた気がして

月の手紙

月の手紙

母の声だけ聞く夜は
何処からともなく線香の
涼風網戸思い出と
共にすり抜け
肩にのる

闇を抜け
昴輝く
夜半の秋

月を待つ
蟲の鳴き声
夜半の秋

今日は庭の手入れ
先住の蟲たちも居心地わるそう

数年前は母が見ていてくれて
よく自分の弟と間違えて私を呼んでいた
あの時の香取線香の匂いは
秋の涼風が吹くと
香ってくる気がして

テレビがなかった子どもの頃
静かに母との会話だけがあった
そんな夜

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最後の蝉

最後の蝉

クーラーの室外機の音
閉め切る窓の中の部屋
そこからは
八日目蝉の最期の声
そんな命の音も
初めからなかったかのよう

声も失い
地に戻る蝉の亡き骸の
こゝろ残り
曼珠沙華は
そんなふうに
私に映るのです

最後の蝉は
鳴かずその色
燃やし尽くして
秋に逝く

かたちあしあと
残さず消えて
時の記憶を
人に映つ

おはよねさま
よろしくお願いします

天邪鬼

天邪鬼

夏は過ぎゆく
嫌われて
短かな秋に
待ち焦がれ
また春恋し
冬がくる

好きな夏

梅雨明けを
今か今かと待ち続け
あっという間に
過ぎるもの

せつない恋も含めて
そうだったのかも

知りたいときに
みみ遠く
知るべきことに
みみ塞ぐ
そんな私がここにいる

その時々を愛し
素直に認め
順応出来たなら

ひとりずきの散歩

行き止まりの堤防の先
蔦の絡まる古びた鉄橋がある

様々な想いに区切りを

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振り返り

振り返り

「固執」

キミがいう言葉
いま目の前景色
夢幻は肯定出来て
写実は否定される

制御出来ない鼓動
何かしら働く思考
好きも嫌いも
解らないと思えば
深く高くと
迷い続ける

2022年9月別blogにて
一部推敲

久しぶりの雨で
地面もこゝろも濡れて
少しよくなったみたいだ

もう少し
あと少し

もうすぐだ

足跡を追いかけて

足跡を追いかけて

私がフォローさせて頂いている
hanautaさまの記事
「足跡」
作中の一首に
下の句を繋げてみました

(オリジナルの首に繋げること快諾して頂きました)

それでは…

hanaitaさま…
コメント時から推敲しています…
ありがとうございます

ありしすがた

ありしすがた

海を臨む拝殿

人は弱く
母なる海に
尽きる命も

仮想空間であるなら
夢から覚める覚悟だけで
スイッチを切る勇気だけで
充分なのに
現実は残酷だ

祈る心は
どこまでも
裏切り妬む
言葉なく
海へ空へと
のぼりゆく

やまとびとの
ありしすがたよ



いつもここで
光る海の
様々な模様を見ながら

自分の
想いのあり方
こころの置き場所

考えて
そして

どうか
どうかと
……


祈っ

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