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第37回 「インプット」と「アウトプット」

 今回は「インプット」と「アウトプット」についてお話ししたいと思います。

スポーツの現場においては「アウトプット」はとても重要になります。
まずは、用語の説明からお話しして行きましょう

●インプット

和訳すると「入力」

情報や知識を新たに吸収すること。

文献や雑誌、またセミナーや講座受講など、現在はインプットする場所が多くなって来ています。
またセミナーなどの座学だけではなく、実技を含む現場での「新しい経験」もインプットになります。

●アウトプット

和訳すると「出力」

情報や知識を外に出すこと。

学んで来たことを教えることもアウトプットになります。
※ここで注意しておきたいことがありますが、それは後ほど

学んだこと・経験・スキルなどを使い指導し、チーム作りや人材育成など結果を出していく必要があります。
また、カラダ作りも同じく結果が伴わなければなりません。

●アウトプットの重要性

インプットするだけでは、何も変わることがありません。
「アウトプット」してこそ「インプット」が意味あることになります。

1人の力で動かせることは限られており自分が動くとともに多くの人に考えを伝え正しく理解してもらい動いてもらう必要があります。

また、ここで大切なのは「言語力」「描写」になります。

経験や知識をどう言葉で表現するのかが、とても大切なことであり難しい作業になります。
おそらくアウトプットをする指導者と選手には、大にして年齢のギャップがあります。
また、知識レベルも違います。
そういった選手に対し、言葉を選び説明し理解をしてもらわなければなりません。
自分がわかっていても、相手に伝わなければ「アウトプット」にならないということです。

もう一つが「描写(イメージ)」
説明したことが、相手の頭の中で描写できているかどうか。
”バッ” ”キュッ” ”ドン”などの擬音だけで伝わればいいですが、人それぞれ価値観や感受性が違いますので、こちらも知識レベルに合わせて言語化して説明することが大切です。

●アウトプットはすぐに

人は何かを学んだ時、
20分で42%
1時間で52%
24時間で67%

というスピードで内容を忘れてしまうと言われています。

しかしインプットした知識をすぐにアウトプットすることで、知識を大幅に定着させることは可能なのです。

またすぐにアウトプットすることで、スムーズにアウトプットが出来ない、理解が足りない点にも気づけます。そんな時はもう一度学び直しましょう。

インプットも大切ですが、アウトプットができていないのであれば、その入れた知識をいうのはどんどん薄れていくということです。
そうなると、相手に対して自信を持って接することもできなくなってしまう可能性もあります。

●アウトプットで得られるもの

アウトプットをすることで得られるメリットは、知識の定着自分の考えがまとまるだけではありません。
アウトプットをすることで自分の知識や考え方を選手に感じてもらえるので、選手からフィードバックを得られるのです。

フィードバックされたものの中にはネガティブなものもあるかもしれませんが、それを真摯に受け止め改善しより良いものにしていけばいいことです。
また、改善を心がけることでアウトプットの価値が上がり、自分のスキル向上延いては、選手の向上に繋がります。

●信頼できる情報をインプット

インプットをするといっても、どんな情報でもいいわけではありません。
今はインターネット上にさまざまな情報があふれているので、その情報自体の信頼性や自分や指導に役立つ情報かどうか判別が必要です。

情報の見つけ方としては、自分の尊敬する人や目標とする人の勧める書籍や情報をインプットするのが1つの判断材料になります。

現場経験が長い・短いでもなく、自分と同じ思いや理念を持っている方と一緒にやるというのも1つになります。

●最後に

インプットはアウトプットしてこそ自分の経験になって行きます。
まずは、入れたものを出すことをしてください。

また、アウトプットする際は

「意識」

「描写」

「言語」

この点に注意して、選手らに接してください。
ここには自分がやって来た経験だけでは通用しないことに遭遇します。
それをネガティブにとらえずポジティブにとらえ、選手と同じ目線になって会話をし理解してもらえるようにしてください。

前提条件として「コーチ」なのか「ティーチ」なのかでコミュニケーションのやり方は変わってきますが。。。
※こちらについては前回のnoteをお読みください。​

広崎 哲也/Tetsuya Hirosaki
鍼師・灸師・あんま・マッサージ・指圧師
明治大学柔道部トレーナー(2002)
NTT -G Fukuokaラグビー部トレーナー(2003〜2013)
日野RedDolphinsラグビー部トレーナー(2014〜2016)
SuperFormula トレーナー(2013〜)
ボディケアマネジメント講師
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