私が旅した国の鉄道(1)旧ソ連・東側諸国の地下鉄
ハンドメイド作家のPlava Stabloこと、青木弘之です。
前回の記事で予告しておりました、私の旅行した国々の鉄道写真をお見せするシリーズ第一回は、いきなり濃い内容にしようと思いつきました。
それは、旧ソ連や東側諸国と呼ばれていた国々の地下鉄です。
私が大学生の時にベルリンの壁が崩壊して、ヨーロッパではソビエト連邦が解体し、東西ドイツが統一し、東側諸国と言われたポーランド・チェコスロバキア・ハンガリー・ルーマニア・ブルガリアが次々と民主化の道をたどりました。
それまで東西冷戦が当たり前だった時代を生きていたので、まさかこういうことが実際に起きるとは、本当に夢のようでした。
すると、私にとっては未知の国だった旧ソ連の構成国や東側諸国への旅行のハードルがどんどん低くなり、今や、ほとんどの国がビザなしで行けるようになりました。昔では全く考えられなかったことです。
かように、社会システムはがらりと変わりましたが、インフラについては、まだ昔の名残を残しているものが多く、鉄道、特に地下鉄は色濃く残っていると思います。
それは、走っている車両がどこでも同じ。
新型車両や、民主化以降に建設された新しい地下鉄を走る車両は、それぞれ個性が現れていますが、冷房もない旧型の地下鉄車両は、どの国に行っても見かけることができます。
そういうことで、まずは旧ソビエト連邦の国々から。
1.ベラルーシ・ミンスク
2.ウクライナ・キエフ
ちなみに、正面が変わった形の車両も走っていました。新型なのでしょうか?
3.アゼルバイジャン・バクー
果てしなく長いエスカレーターも、旧ソ連の国々の地下鉄ではおなじみです。地下鉄のトンネルは、有事の際のシェルターですからね。
4.ジョージア(グルジア)・トビリシ
新しい車両も走っていました。
5.アルメニア・エレバン
6.ウズベキスタン・タシケント
なお、カザフスタン・アルマトイにも地下鉄が走っているのですが、写真を撮れる雰囲気にありませんでした…ちなみに、ソ連解体後に開通した地下鉄なので、車両は韓国製でした。
次は旧東側諸国へ…と言いながら、ポーランドやチェコの地下鉄の写真が手元にありませんでした…すみません。
7.ハンガリー・ブダペスト
世界でロンドンの次に古いという、地下鉄路線の車両は小さめです。
8.ルーマニア・ブカレスト
※乗車した路線では、新しい車両しか見かけませんでした。
9.ブルガリア・ソフィア
新型の車両もありました。
ソ連時代から走っている車両は、乗り心地はともかくとして、ドアの開閉も滑らかではなく、ドタンバタン、という感じで、ドアに挟まれたらさぞかし痛いだろうなあ…という代物ですが、実際に乗ってみると、西側諸国の明らかに洗練された車両とは違い、どこか懐かしい感じがします。
次回は、旧ソ連・東側諸国のトラム(路面電車)についてご紹介したいと思います。
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