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怠けものは孤独にさえなれない

同僚・・・、いや今は部下になってしまった方で全てをネガティブな方に持って行く方が居る。

何と言ったら良いのかネガティブで終わらせたいという無意識の圧が凄い。

それは仕事のことだけでなく些細な雑談にも反映している。

『あそこに新しいお惣菜屋さんが出来たんですよ。』などと話を始めるのは、いつも彼女の方。

良かったですね。晩御飯作る元気がないときに重宝しますね。

『でも、一品一品の量が少ないんですよね。あれじゃあ、お腹すくから結局作らなきゃならなくなる。』

そうなんですねと返事して話を切る。何千回というやり取りから推察するに『また始まった。』と思うからだ。

『だけどね、ケーキとか手作りおやつが売っていてそれが美味しかったんです。』と、こちらが引き上げなければ自らポジに引き上げようとしている。

そうですか。それは楽しみですね。

『でも、週末しか空いていないということが分かってガッカリ。』

と、一人であげて一人で下げる。落ち込む。最近は薄い反応しか見せない私なので、セルフでこれをやっていらっしゃる。

仕事の面でも『本当の他職種連携なんて無いんですよ。絶対にお互いを理解し合えません。』と仰る。その前に、いつものように本人の方から話をふって来て、良いことを言い、嫌なことを言い、また良いことを言い、最後には『絶対に』をつけてネガティブで落とす。

ここまで来ると技である。

最近はそのあたりのことも突っ込みを入れて笑いに変えている。もう何せ世の中はダメだ、他人も自分もダメだという結論しか待っていない会話なので笑いに変えるしかない。

私の方からも話題をふってみる。『この間教えてくれたクリニックで漢方薬貰いましたよ。紹介してくれてありがとう。優しい先生ですね。』

すると突然顔に影が走り『あのですね。でも、あの先生、大分昔に不祥事を起こしているんですよ。これこれしかじかな事件でした。マスコミが来て大変だったんですよ。』。

・・・・・・・。凄い。こちらからふってもそういう結末か。

そうなんですか。と答えたところ『でも、今は改心して本当に良い先生になられて・・・』と上げ作業に入っておられるが、何か言うとまた衝撃的な下げネタをかまして来られるのだろう。

『何だか、私、とっても疲れやすいんです。』

あたりまえだ。

何か無意識の目的があってこの作業をやっているわけだが、個人が疲れるだけでなく、相手も一緒に上がって下さい、下がって下さい、落ち込んで下さいと巻き込んでしまうのが厄介なところ。

そう言ったことを払拭してくれる強い救世主を待ち望んでの所業かも知れないのだけど、ダメなんですよ。誰だって落ち込むし疲れるし、地道に前を向いて歩いている。

自分を幸せにする思考は自分で築いていかないと、こうして周りを振り回すことになる。『誰か私を幸せにして。でなければ、一緒に落ち込んで。』とか、怠けないで欲しいのだ。

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