アイラブユーの最上級は
夜が更けてジムへ向かっている途中で不安になって来た。イヤフォンを忘れたのではないか?と。
バッグをゴソゴソ探りつつジムの扉を開ける。イヤフォンを発見したのと、ジムのBGMが聞こえるのが同時だった。
”ひゅり~!ひゅーりらら~♪”
イヤフォンあって良かったー!(涙)
今日は何を聴きながらやろうかなあ?と迷ったのは、もう色々あって疲れたのでロックを聴きたい感じでもなく。
それで思いついたのがレナード・コーエンの「ハレルヤ」だった。詩人で小説家でもある彼は、80を過ぎてもアルバム出しちゃうというカッコいいお爺さんだった。
この曲は、忘れた頃に映画やドラマのバックで流れて来たりする。何と歌っているのかよく分からない頃から胸を打たれていた。
”ハレルヤ”というのは神への感謝、神を称える歓喜の言葉のはずなのだけど、初めて聴いたとき「これはまるでアイラブユーと言っているみたいだ。」と感じた。
もちろん、ハレルヤ=アイラブユーではないはず。
後に和訳を読んで、何て美しい詩なんだろうと、さらに引き込まれた。
そして、”あ。やっぱりアイラブユーに置き換えてもおかしくない。”と変に納得した。もしかしたら、ハレルヤはアイラブユーの最上級なのかも知れない。
そう言えば、ボブ・ディラン、ジェフ・バックリィ、ボン・ジョヴィもカバーしていた。それぞれが素晴らしい。でも、同じ歌だと言うのに、それぞれの背景が違うので全く別のものになって伝わって来る。
ハレルヤ
秘密のコードがあると聞いた
ダビデが演奏して神を喜ばせた
でも君は本当は音楽に興味がないだろう
それはこんなふうだ
4番5番
マイナーは下がってメジャーは上がる
困った王がハレルヤを作曲した
ハレルヤ・・・
君は生真面目だったがその証拠が必要だった
君は彼女が屋根の上で沐浴しているのを見た
その美しさと月光が君を圧倒した
彼女は君をしばりつけた
台所の椅子に
君の王座をこわして髪を切った
そして君の口からハレルヤと言わせた
ハレルヤ・・
ベイビーぼくは前からここにいる
この部屋を知っている この床を歩いた
君と知り合うまではずっと一人でいた
君の旗を見た
大理石のアーチの上に
愛は勝利のマーチじゃない
冷たいぼろぼろのハレルヤだ
ハレルヤ・・
君が教えてくれた時があった
本当のことを
でも今はもうそうしてくれないね
ぼくは忘れない
君を抱いた時のことを
聖なる鳩が飛んだ
ぼくらの息遣いはハレルヤだった
ハレルヤ・・
神が天上にいるのかもしれない
でもぼくが愛から学んだことは
自分より魅力的な誰かをやっつける方法だった
君が夜に聞くのは
叫び声じゃない
それは光を見た人じゃない
冷たいぼろぼろのハレルヤだ
ハレルヤ・・
君はぼくの名声は中身がないと言う
名声なんて知らない
でももしそうだとして 君に何の関係がある
それは光の炎
すべての言葉の
君がどれを聞いたか関係ない
聖なるそれともぼろぼろのハレルヤ
ハレルヤ・・
ぼくは必死だった 大したことはなかった
感じられなかったから触れようとした
本当のことを言った 君をばかにしたのではない
たとえすべてうまくいかなかったとしても
ぼくは歌の神の前に立つ
ただハレルヤだけを言いながら
ハレルヤ・・
今日 会った全ての人に感謝。
ありがとうございました。
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