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心霊は物理

そう言えば、3月半ば頃、朝の更衣室で突然ブレスが弾けとんだ日があった。慌てて拾える限りのビーズを拾ったが、全部は拾い切れず、その後一週間ほどに渡って色んなところから一粒二粒と見つかった。というよりは、集まって来た。一番ビックリしたのは通勤途中に見かける白い犬の口の中から。

驚くべきことなのだが、日常生活を営んでいると忘れる不思議な事というのは、いっぱいある。

それはさておき、今思い返せば、そのブレスが弾け飛んだ日が執拗な宗教勧誘のクライマックスとも言える時期だった。

それから約一か月後、誰にも言わなかった私の不快感の原因となる出来事を、たまたま先輩ナースが見つけて、それを止めようと奔走してくれた。『間違っている』と。それを聴いた課長も施設のトップに事の詳細を話したらしいのだが、何故にここまで大騒ぎになったのか?というと、そのトップが本人から強く言われたせいなのか、『信仰の自由があるのだから、課長であるあんたがAさん(新興宗教の人)を皆から守ってあげるのが筋だろう?』という訳の分からない発言をしたから。

これまた驚くべきことなのだが、前々から別の問題でも、このトップが出す結論というのが『は?』となることが多かったそうで、課長も驚かず、先輩ナースと二人で理事会の方に言いに行ったのだとか。上がおかしいなら、またその上に言うというのはよくある事。
大半の人が『それはおかしい。Ohzaさんが辞めちゃったらどうするんだ?』と企業内での布教活動をストップさせる意見だったとのこと。

『だそうだ』とか『とのこと』と表現しているのは、私自身が声をあげていないし、その話に参加していないからだ。
お二方としては『凄く嫌な思いをした。仕事ができない。パワハラだ。』というふうに嘆いて、激しく訴えて欲しい、その方が話が早い!というお気持ちなのだろうが、もう、どうして正直にしか言えないんだろう。『不快だけど、『ああ、そういう人なのね。』と認知して仕事は出来ます。』と答えてしまう。

しかし、布教活動を職場でしないでと言われている本人としては、あくまで被害者だと思っているわけだから私を攻撃して来るわけで。

そして何とかして仕事上であらを探して攻撃してやろうという様相が見られるものの、それが出来ないんだよね。何せ普通に仕事して来ていないから、年齢が行っていても知識と経験がない。そんな中、個人を攻撃しようとするものだからミスってばかりいる。
自業自得の山。
そうするともう、私に『地獄に落ちろ』と言うしかなくなるのだろう。

その翌日、私は何故だか足の小指の爪が傷ついて、出勤するなり足から沢山の血が出ていた。また場所はロッカーである。
急いで仕事場に着きたいので簡単にテーピングして普通に働いたのだが、一日で治った。
が、その問題の人が異常に何度も「足、大丈夫ですか?足、どうしたんですか?」と訊いて来るのが面倒だった。午後に入ってからは『もう治りかけてるよ。私、あまり怪我しないけど、しても一日で治るんだよね。』と言うと複雑な表情をして「へえ~。」と言っていた。

その翌日、私のために動いてくれていた先輩ナースが、朝から手の親指の爪を剥がして血をダラダラ流していたのでビックリした。大丈夫ですか?
なんでも、ストレッチャーが動いて来て指を挟んだとのこと。さすがにこれは外来に行って貰ってレントゲンを撮ったり3~4針縫って来て貰った。
皆が大丈夫ですか?と訊いている最中に例のナースだけが近寄らず、ニヤニヤしていて、不気味な高揚感を持って働いていた。

その出来事と、彼女の異常な反応を観ていた人々が『呪いじゃないの?お祓い行った方が良いんじゃないの?』と私たちに言っていたのだが、先輩ナースは『大丈夫。酒飲んでリセットする。働こ。』と言い、私は『もう治っちゃったしな。』で話は終わった。

でも、『呪いじゃないの?』と言う人たちのことを馬鹿らしいと思っているわけでもない。
そういうエネルギーの流れというのは、陰にも陽にも存在するから。

負傷した先輩ナースが『正直言うと立て続けだから、ちょっと怖かった。』と言うので、『もし仮に呪いとか負のエネルギーだったとしたら、笑って過ごすことでも充分呪い返しになりますよ。』と話すと「分かった!」と元気な返事が返って来ていた。

元気に働く人々を見て、機嫌が悪くなっている人が約一名いた。

真相は分からないのだけど、邪魔するものは生霊でもなんでも許さないという腹をくくった人生を楽しもうの会。(これは宗教ではない。)楽しく動くものには振り落とされて憑りつくことは出来ない。長くはステイしていられないのだ。

大きなお世話だけれど、呪い返しの効果が出ないことを祈っている。でも、もしそうだとしたら、作用反作用だから同じ力が働く。無理だろうなあ。

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