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閉鎖的になってはおしまい

これまで見てきた施設だと、施設長と副施設長が全利用者様の顔と名前を覚えるのは不可能だという状況。
まったく把握できないし知らな過ぎるというのも実に困った状況ではある。

しかし今日から行き始めたところは、屯用薬を飲ませることですら、何から何まで全部施設長に報告するというシステムだった。
一見素晴らしいことのようでもあるのだが、これがまた大変で、どうして飲ませるのか、どうして飲ませられないのか、そこまで説明しなければならないらしい。
しかも、相手は素人なのだ。いちいちダメだとか、他に方法はないのか?と絡まれているのだとか。
それでリーダーナースは朝からピリピリしており初対面の私にあたった。

そして私の不穏な空気を察知してか、午後はひたすら「ごめんね。ごめんね。」と気を使っているという図。
謝るのなら、最初から気を付けてねという話。

あとは、施設長と介護職員3人が言い合いになっていた。
これも口は出すけれど、まったく現場を理解してくれない現状にあきれている介護さんたちの気持ちが分かる。

以前のように理解しようともしないというのも嫌だったが、何から何まで介入してきており、何年も下が説明して来ているというのに何も分かってくれないという状況は、もっと腹立つだろうな。

おまけに施設の建築の構造が、迷路のようになっていて「皆さん最初は迷うんです。気を付けて下さい。」とのこと。
これ、エネルギーの出口が無いという状況なのだろうな。多分、亡くなった人ですら未だに迷っていそう。

というわけで初日から、何も教えて貰えない上にやつあたりをされ、わざわざ大変なやり方をしているというのに「大変だ、大変だ。キー。」となっている人々の混沌を体験。

朝のうちに「帰りますね」と言おうとしたところ、フォローが入ったので留まったものの、勤務表ですら10日先までしか作らないというシステムにもビックリした。

それより何より、まだ利用者さんたちと向き合っていない。

ずっと異常の中にいると、それが異常とは分からないもので、言っても無駄な部分も多々あり。
それでもとりあえず明日も行ってみよう。
無駄な経験は一つもなかった。
だからしばらく様子は見るものの、とりあえずは1か月か2か月と期限を設けた。

ビールと、中身がラタトゥイユとチーズの春巻き、うまし。

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