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古くても新鮮なもの

2~3年前からドルチェ グストというコーヒーメーカーで珈琲を飲んでいる。
淹れるときの香りも良いし、スタバのコーヒーにも互換性があるので色んなコーヒーを飲める。味も美味しい。

が・・・・。
Kちゃんが買って来てくれたマシンなので口に出せなかったのだが、言いにくいその言葉は『これは珈琲じゃない。』ということ。

私は別段珈琲通というわけでもないので、これは単に自分が知っている珈琲ではないという感覚なのだろう。先述した通り、不味くはない。ええ、美味しい。

でも、昔ながらの珈琲が飲みたくなるのだ。

自分が住まう駅には喫茶店と呼べるようなお店がないのでバスか自転車で荻窪駅に向かうことがある。

今日は買い物の後、その街に沢山ある喫茶店の一か所へ二人で入った。新宿や渋谷で育ったKちゃんは、大人になってから杉並区に来た。それでも20年以上だろう。この辺は庭のようなもの。
そのKちゃんが『え?知らなかった。こんなところ、あったっけ?』と言っていた。あるらしいよ。もう何十年も。
以前、知り合いに連れて行って貰った『イマジン』という古いお店。

店内の奥の方が喫煙可になっている。昔ながらの、きちんとした珈琲を飲んで美味しい一服をした。お店にはオールディーズがかかっていた。来る度にかかっているので、もしかしたらそのジャンルしか流していないのかも知れない。

このお店の半径50メートル以内だけでもコメダ珈琲や椿屋さんやスタバ、知っているだけで10点以上のカフェがあるのだけど、私は何だかここが好き。

会話していたところ、珈琲が運ばれて来て、何でだろうか?いつも大盛。熱いのになみなみと注がれてしまうので飲みにくいのだが、これもサービスなんだろうか?
Kちゃんはチョコレートが入ったウインナー珈琲を飲んでいた。
静かに時が流れる。

余談だけど、初めてトイレをお借りしたのだが、オードリーヘップバーンのどでかいポスターが貼られていてビックリした。・・・・。用が足しにくいです。

帰宅したKちゃんが『また行きたい。』と気に入ってくれている様子だったが、そこで店の名前も知らないことに気が付いた。何度も行っているのに何たることだ。まあ、如何に有名・無名が関係ないか?ということでもある。
それでネットで検索したところ、この町にはレトロな喫茶店が少なく観ても12店舗密集しているということが分かった。

豆を買って挽いて貰う時は、いつも椿屋さんで買っていたのだが、今日行ったところでも売ってくれるということが分かった。買ってくれば良かったな。
『ドルチェ グストは嫌なの?』とKちゃんに突っ込まれて苦しくなったので、すかさず話を逸らした。

『そんなことより、今後は少なくとも12店舗周ってケーキ食べ歩きしないとね。』と。

ちなみに私は甘い物はあまり食べない。珈琲が目当てなのだ。
あ、それで思い出した。イマジンにはバーボンやウイスキーや、一通りのカクテルが作れるものが置いてあった。
もしかしたらバーも兼ねているのかも知れない。

旅にも行きたいなと思うものの、最近はなかなかそうも行かないと少々嘆いていたのだが、近場でも行くところは山ほどあるらしい。
些細なことだけど、わくわくした。

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