桜の絨毯を濡らす雨の日に

土曜日から昨日あたりにかけて辛いな～と思うことについて悩んでいた。

表現したくもないと思った。

でも辛くても訴えかけたところ『大事にしてください。』が通じた。

ほっとしている。

自分だけの目ではダメだと同僚ナース、いや今は部下だけど。とにかく他のナースにもお願いごとをした。

通じた。

高齢者の皮膚はもろい。

長生きして来たのだから心は強いのかも知れない。でも、身体も皮膚ももろい。

優しくして欲しい。大事にして欲しい。

早くなくても良い。仕事なんて早くできなくて良いんだ。丁寧であれば良い。

それほど弱いんだ。これまでにも沢山傷ついているんだ。

そんな思いが通じて終えた一日。

入れ替わりで夜勤にやって来たKちゃんとろくに話す気力もなく帰って来た。
＊＊＊

猫がまとわりつく。どこへ行ってもついて来る。嬉しいことだ。でも、気を付けて。うっかり踏んでしまいそうだよ。

PCに向かえば目の前に陣取る。何をしていても可愛いなあ。

強くて野性的だけど傷つきやすい。そして敬愛する命。

何だかどこへ行っても、そんなものを目にしている。

冷たい春に次ぐ。
どうかもうあんまり皆をいじめないで。

暖かな光で讃えて欲しい。皆が頑張って生きて来たことを。