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罪人のスケール

昨日、夜勤明けのKちゃんと家でダラダラ過ごしていた。

労基にふれるので休め”とか”法人に僕が怒られるので休め”と施設長が言うので。

人を入れてくれないと休めないんだってば!というと、”明日の研修が中止になったから休め”とまで言って来る。研修は中止になどなっていないのだ。凄い。嘘ついてまで休ませようとしている。

しかも、こちらの身体が心配とかではなく、自分が怒られないために。

まあ、もっとも、この5年ほど同じ施設で働いて見て来ているので、なかなか倒れない、殺しても死なないくらいの体力だとご存知なのでしょうがない。しかし、表面上でも「大丈夫ですか?心配だから休んで下さい。」と言っても良いのですよ。

「あ、そうか。Ohzaさんの身体が心配なので休んで下さい。」

・・・・・・・・・・。

きもっ!やっぱり今度から本当のことだけ言っていて良いです。ごめんなさいね。色々言って。

***

大幅に話が逸れてしまったのだけど、それで休んだのが昨日で、Kちゃんも私も、異常に怠くて、買い物へ行く気がしなかった。薬局とかスーパーとか、行かないとダメだったのに。

そのまま一日を過ごし、Kちゃんはその夜も夜勤へ。

そして今朝、私はメイクしながら動画を流していた。以前にも言いましたが、常に本読んでいるか、手が塞がっていると動画を流しているのでNetflixで、もう観るものがない!という状態。

しばらく動物のドキュメントにはまっていたが、それも見尽くして、今朝観始めたのが、

殺人鬼との対談 ~ジョン・ウェイン・ゲイシーの場合~

というやつ。1960年代に居たシリアルキラーの話。何でそんな恐ろしいものを流しているのか?というと、先述したように観るものがないというのと、もう一つは、昔からプロファイリングものが大好きだったから。ロバート・ケネス・レスラー(アメリカ合衆国の元FBI捜査官、コンサルタント、司法行動学研究所(FBS)所長)の本などは、若い頃、読みふけっていたくらいで。

が・・・、朝から流すものではなかった。幸いにも知能が高いタイプのサイコパスに遭遇したことはない。ちょっと気色の悪い人が何かたくらんでいても「わ・・。関わらんでおこう・・・。」とバッサリ切るか、あるいは「馬鹿!騙されるか!丸見えなんだよ!」と後頭部をひっぱたくくらいで済んでいたものを。

もしも出会っていたら、こうして殺されていたかも知れないじゃないか・・・と、しみじみ恐ろしく思った。

動画を止めようとしたその時、夜勤明けのKちゃんが帰って来て、背後から「ただいま・・・。Ohzaちゃん。私はついに犯罪を犯してしまったよ。」と言う。

背筋がぞっ!とした。

もしかして!Kちゃんがそうだったのかも知れない!知能が高いサイコパスは、全く警戒心を抱かせないまま次々と・・・。

恐る恐る振り返ると、そこには一巻のトイレットペーパーを抱きしめる彼女が立っていた。

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・・・・・・・・・。ああ、昨日、買いに行けなかったからね。

「わーん!そうなの!でも、まだ朝でお店しまってるの!というよりコンビニに寄る体力も無かったの!」

そりで 泥棒を。施設から。

Kちゃんは、サイコパスではないと確信した。

今日、買って施設に返しておきます。

だから、泣かないで。

でも 泥棒は泥棒です

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