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罰当たり者

たった3連勤の間に色んなことが動いて、特にとある高齢者の方の退院に向けて動いていたのだが、火曜日から言い続けてやっと承諾を貰えたのが木曜日の夜21時30分。

いい知らせなのだけど、そのラインを読んで「・・・・。」と沈黙した。今何時だと思ってんの?

退院に向けて動いて下さい。

実は翌日が休みだったのでとても楽しみにしていたので嬉しい半分ガッカリ。

火曜日から言ってんのに何で木曜日の夜なんだよ!と自分勝手な私は、朗報なのに腹を立てるわけである。

数年ぶりに具合が悪くてお昼の弁当も食べれなかったので帰宅したKちゃんが「明後日で良いじゃん。明日は休みなよ。」と一緒にラインを覗き込む。そうするしかないと思った。その時は。

しかし、翌朝目が覚めると「待てよ。明日は土曜日だからソーシャルワーカーも休みかも知れない。」とか「週明けに、うちの施設の送迎車空いているんだろうか?ドライバーは誰に頼めば良い?」と色々なことが気になりだした。

そして、退院が一日二日と遅れると、それだけで廃用症候群に傾くし、今でも信じられないことだけど、餓死する人もいる。

結局金曜日である今日、施設へ行って皆に告げると、わーっ!と色んな協力者が現れた。

結論として、退院は月曜日の朝。

本来ドライバーも車も空いていなかったところを、副施設長が出動してくれる運びになったり、ご家族様も一緒に乗れるよう大きなバンを確保出来たり、リハの先生はリクライニングの車いすを用意してくれたり、管理栄養士は「胃のチューブは入ってたかあ。何から食べて貰うかなあ?最初は誤嚥に備えてタンパク質抜きのものだなあ・・・」と、ワイワイガヤガヤ。

それとは別の話だが、いつも喧嘩ばかりしている副施設長だが、度々神に見える瞬間がある。絶対仲良くは出来ないが、きゅうきゅうななスケジュールを開けて遠方の病院まで車出してくれるのだから。

一人では何もできない。

私は非力だ。

よし、分かった。

何が分かったのだか、何に安心したのだか分からないが、昼過ぎに帰って、同じく休日だったKちゃんとご飯を食べて、夜までグーグー寝た。私も私だがKちゃんも相当な熟睡っぷりだった。分野は違うけれど、彼女も色々あるのだなあ。

世の中は、人生は、この毎日は、どう転ぶか分からない。

でも、その日に出来ることを精一杯やると、あとは野となれ山となれ。御心の成されるままに。← と言いつつ期待通りじゃないと天に悪態つくのだけど。

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