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高等学校教育の在り方ワーキンググループ(第2回)概要

情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。

文部科学省が設ける中央教育審議会内の分科会として、初等中等教育分科会があります。
本分科会の令和4年1月14日決定事項として、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会が設置され、令和の日本型学校教育の構築に向けた具体的な議論が進められることになっており、その一つとして、令和4年10月3日特別部会決定として、高等学校教育の在り方ワーキンググループが設置されました。
次期学習指導要領も含め、今後の高校教育の在り方そのものを方向づける、大変重要な位置づけのワーキンググループです

令和4年12月1日、第2回ワーキンググループが開催されました。

議題は「少子化が加速する地域における高校教育の在り方について」

まず、事務局より「検討を進めるための参考資料(追加)及び 少子化が加速する地域における高等学校教育の 在り方に関する論点について」が資料として提出されました。
資料の内容は概ね下記の通りです。

○高等学校の学級規模や配置状況について(一学年の学級数規模等)
○(今後増えると思われる)小規模校のメリット・課題

加えて、長崎県教育委員会北海道教育庁から発表がありました。
資料の内容は概ね下記の通りです。

(長崎県教育委員会)
○小規模校をできるだけ維持する方向で学級減を進めてきた。
○小規模な高校の維持はますます困難になってきている。
○取り組みとして、県立高校の魅力化や、遠隔授業配信センター設置構想等がある。
(北海道教育庁)
○1学年の学級数が1つの高等学校が約30%。
○高校配置計画の基本的な考え方
○道立高校の市町村立移管の取組
○これからの高校づくりに関する指針(素案)
○学校の小規模化に伴う影響等
○高校の特色化・魅力化に向けた取組、遠隔授業配信センター構想

少子化に伴い、これから多くの地域で課題となる高等学校の在り方。
少子化が早期に課題となっている長崎県や北海道の例から考えると、高校の「特色化・魅力化」と「遠隔授業」は、課題解決策として、2つの大きな潮流となると見られます。
今後も高校生が質の高い教育を受けられるよう、これらの制度や運用をよりよくしていくことが社会的にも求められると思います。

そして、ICTの活用は、少子化時代における公教育の課題解決の方法として極めて大事と言えると思います。

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