【報道記事】「大学で必要な科目は入試に」 中教審、見直し促す指針(日本経済新聞)
情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。
先日、掲題の記事を拝見しました。
報道記事の文章ですと受け取った解釈が異なる場合がありますので、原典を確認してみます。
本記事、2023年2月24日に開催された「中央教育審議会大学分科会(第172回)」での様子を記事化したものですね。
会議資料は下記です。
上記の資料のタイトルに「教学マネジメント指針」という言葉があります。これは、文科省の資料で、次のように説明されています。
そして、令和2年1月22日の第152回大学分科会において、「教学マネジメント指針」が取りまとめられました。
この「教学マネジメント指針」に追補するものとして、第172回大学分科会(令和5年2月24日開催/上記に資料掲載したもの)において、資料2−2が提案され、この資料2−2に書かれた記載を元に、今回の報道記事が作られています。
資料2−2には下記のような文章があります。
この部分が報道記事のタイトルを意味している部分と思われます。
本ELDIのnoteでもご紹介しましたが、データサイエンス学部などが新設されつつあります。
これは、大学分科会(172回)資料1にもある通り、政府全体の戦略・方針として、中長期的な人材育成の観点から特に学部設置等の支援が必要と認められる分野を「デジタル・グリーンを中心とした成長分野」とし、助成金を支払っていることとも関係していると思われます。
また、情報系学部以外でも、デジタルの知識・スキルを初年次から求めている大学は増えてきていると推測できます。
これらを踏まえると、今回の大学分科会、およびそれを受けた報道から、教科「情報」を入試で課す状況は加速することが推測できます。
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