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【報道記事】「大学で必要な科目は入試に」 中教審、見直し促す指針(日本経済新聞)

情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。

先日、掲題の記事を拝見しました。

中央教育審議会の大学分科会は24日、大学での学修に必要な科目は入試でも課すよう国公私立大学に改善を求める指針をまとめた。経済学部の入試で数学を必須とするといった運用を想定している。文系・理系の入試科目の違いを減らし、文理横断の教育を進める狙いがある。2024年春以降の入試で出題科目の見直しを促す。

日本経済新聞(2023年2月24日)

報道記事の文章ですと受け取った解釈が異なる場合がありますので、原典を確認してみます。
本記事、2023年2月24日に開催された「中央教育審議会大学分科会(第172回)」での様子を記事化したものですね。
会議資料は下記です。

上記の資料のタイトルに「教学マネジメント指針」という言葉があります。これは、文科省の資料で、次のように説明されています。

○教学マネジメントとは
大学がその教育目的を達成するために行う管理運営。
また,その確立に当たっては,学長のリーダーシップの下で,三つの方針(卒業認定・学位授与の方針,教育課程編成・実施の方針, 入学者受入れの方針)に基づく体系的で組織的な教育の展開,その成果の点検・評価を行い,教育及び学修の質の向上に向けた不断の改善に取り組むことが必要。

○教学マネジメント指針とは
教学マネジメントの確立のため,各大学の教学面での改善・改革を促すため,その取組に際しての留意点等を網羅的にまとめたもの。

教学マネジメント(案)(平成31年2月13日)

そして、令和2年1月22日の第152回大学分科会において、「教学マネジメント指針」が取りまとめられました。

この「教学マネジメント指針」に追補するものとして、第172回大学分科会(令和5年2月24日開催/上記に資料掲載したもの)において、資料2−2が提案され、この資料2−2に書かれた記載を元に、今回の報道記事が作られています。

資料2−2には下記のような文章があります。

「入学者受入れの方針」に示す資質・能力等は、「卒業認定・学位授与の方針」に定められた学修目標の幅広さと水準を十分踏まえつつ設定される必要がある。また、在学中の教育課程、特に初年次に開設された授業科目を履修するために必要な資質・能力等を備え ているかということも踏まえる必要がある。

この部分が報道記事のタイトルを意味している部分と思われます。

本ELDIのnoteでもご紹介しましたが、データサイエンス学部などが新設されつつあります。
これは、大学分科会(172回)資料1にもある通り、政府全体の戦略・方針として、中長期的な人材育成の観点から特に学部設置等の支援が必要と認められる分野を「デジタル・グリーンを中心とした成長分野」とし、助成金を支払っていることとも関係していると思われます。

また、情報系学部以外でも、デジタルの知識・スキルを初年次から求めている大学は増えてきていると推測できます。

これらを踏まえると、今回の大学分科会、およびそれを受けた報道から、教科「情報」を入試で課す状況は加速することが推測できます。


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