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【文部科学省】GIGAスクール構想 × 高等学校での端末活用(StuDX Style)

情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。

文部科学省「StuDX Style」に、高等学校での端末活用記事が掲載されました。

ポイントと感じた記述を引用してご紹介します。

地理総合では、地図ソフトを使って世界遺産を紹介する授業を展開しています。英語では、座席の列ごとに違う動画を見て、音声を聞き取り、それを隣の人に説明する活動に取り組んでいます。

GIGAスクール構想 × 高等学校での端末活用(StuDX Style)

地歴や英語において、端末活用は進みやすいという話はよく伺います。
また、国語も、各自の端末から、クラウド上に共有された何かしらのファイルに各自が書き込むことで、他者の表現を参考にしたり、ディスカッションの記録にしたりして、活用が進んでいる話を伺います。

教科を問わずに活用している場面は、授業の導入で意見を入力することや最後の5分で振り返りを入力することです。答えが1つにならないような問いを生徒に投げかけてアンケートフォームで答えたり、表計算ソフトに入力したりします。最初にアンケートフォームを使うと、クラス全員の答えや考えが一覧で確認できますし、表計算ソフトをクラウドで共有すれば、他の生徒の状況が即座に反映されるのでリアルタイムで確認することもできます。

GIGAスクール構想 × 高等学校での端末活用(StuDX Style)

アンケートフォームでの一人1台端末活用は、小中学校の事例でもよく見られると感じています。

生徒はキーボード操作が苦手です。スマートフォン(以下、スマホ)が普及する前はもう少し使えていました。スマホやタブレットが主流になって、家にパソコンがない人も増えているので、キーボード操作のスキルは退化した気がします。しかし、タイピングは授業のねらいではないので、タイピングの練習そのものは授業で取り入れたくありません。ですから「休み時間にタイピングの練習をしておくといいよ」と生徒には伝えています。今後、高校でも1人1台端末の活用がさらに進めばキーボード操作のスキルも向上していくと思います。

GIGAスクール構想 × 高等学校での端末活用(StuDX Style)

ICTに関するすべてのスキルを授業内で完結させようとする考え方は無理があるように思います。
国語で表現を学んだら、普段の生活で様々に活用することで表現力が向上するように、授業外の時間をスキルアップに活用することが、将来的にデジタル人材に向かうために不可欠だと思います。
上記のように、休み時間にタイピングの練習をする、という発想を、大事にしたいものです。

また、中学「技術」においてプログラミングを扱いますので、授業を起点にして、たとえば、もっとホームページ作成のプログラミングを練習したいと思った生徒には、自宅でできる環境を整備しておくことも大事だと思います。

これからやらなくてはいけないと思っているのは、中学校で活用したデータを引き継ぐことです。中学校と高校が同じアカウントであれば一番良いのですが、現状ではそのようになっていません。その対応策として、個人のクラウドに中学校までのデータを一度保存しておき、高校で使えるものは新しいクラウドに移動するといったような引き継ぎの手順が必要だと思っています。最終的には、今まで学んできたことが自分のクラウドにポートフォリオとして蓄積されている状態をイメージしています。そして、高校から大学に進学する時も同じ手順を踏めば、小学校1年生から大学まで学んできたものがクラウド上に残っていているので、社会人になっても必要なデータを必要なときに取り出して活用することができるようになります。

GIGAスクール構想 × 高等学校での端末活用(StuDX Style)

教育DX、という視点では、このようにデータを活用することができるという考え方を忘れたくないですね。
単なる紙の置き換えではなく、デジタルだからこそできるようになることは、たくさんあると思います!

ほか、

  • 端末活用を進めるための校長の働きかけ

  • 端末を活用した授業のイメージを持ってもらう

  • 高等学校特有の端末の活用方法、コンピュータ教室との関係

  • それぞれが役割を果たしてGIGAスクール構想を推進する

などの小見出しで、参考になることがたくさん書かれている記事です。
是非ご覧ください!

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