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架空の機体「メーヴェ」をコンセプトに制作された 1人乗り全翼機の テストフライトへ行ってきました。 -OpenSkyプロジェクト-

 メディアアーティスト・八谷和彦さんのテストフライトに行ってきました。

 八谷さんが製作されているM-02Jは、「風の谷のナウシカ」に登場する架空の飛行具”メーヴェ”にインスピレーションを得て制作された一人乗りの全翼機です。

 これまでのテストフライトの映像も公開されていて、いつか実物が動いているところを見て見たいなぁ…と思っていましたが…なんと、テストフライト&展覧会に向けてのクラウドファンディングのリターンとして「関東でのテストフライトの案内」がいただけるとのこと!

 わー!展覧会も行きたいし、テストフライトも見たい!(…ポチっ)


 そして7月某日、遂に行ってきました。

 天気は良好。以前にもテストフライトを見学されている方に色々教えていただきつつ、邪魔にならないよう離れた位置からセットアップを見学します。

(これがM-02J!)

 フライトの動画や、展覧会で実際の機体などは見ていたものの、やっぱり実際に見ると様々な驚きがあり、特にジェットエンジンの迫力は想像以上!!

 重心測定などを行った後に滑走路に移動。何本か滑走とかジャンプのテストとかするのかな?と思っていましたが、少し滑走して向きを変えるとすぐにフライト!

 ほんとに!目の前で!!飛んでる!!!

 動画では見ていても、やっぱり浮かび上がった瞬間、「わぁぁ!!」って声を挙げてしまいました。

 思わず望遠で撮ってしまうのですが、実際に観るととにかく高度がすごくて、思わず八谷さんが著書「ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸---- メーヴェが飛ぶまでの10年間」の中で、鳥について書いていた記述

「先輩!どうやったらそんな上手く飛べるんスか?」みたいな視点で見ています 」

を思い出してしまいました。八谷さん、なんだかもう本当に鳥のようです。

 そして、安定感がすごい!!

(高度を落とした時に手を振ってくださる八谷さん)

 機体自体もすごいけど、こんな風に自在に操縦できるのも、身体づくりやグライダーなどの訓練もしながらテストフライトを重ねてきた八谷さんだからこそ乗りこなせるんだろうなぁと。2003年に模型の製作からプロジェクトをはじめて、ゴム動力での試験、エンジンでの試験…と積み重ねて今年で15年… これだけの期間、取り組み続けることの凄みを感じます。

 過去に八谷さんのトークの質疑応答で、「このプロジェクトのゴールはどこですか?」と質問させていただいたときに、「ジェットエンジンを乗せて、8の字飛行するまで続ける」と仰っていて、当時は”夢みたいだなぁ…”なんてその光景を想像してたけど、それが目の前で本当に実現していたのがとにかく感動でした…

 当日は3本の安定したフライトを拝見させていただきました。

(フライト後の八谷さん)

 暑さのため、7・8月はフライトを見合わせるとのことですが、9月からはまたテストフライトを再開するそうです。クラウドファンディングもあと、10日ほどですがまだ続いているので、もし興味があればいかがでしょうか?

 また、8月18日からは青山のスパイラルで、9月30日からは佐賀県立美術館で展覧会もはじまり、こちらでは、M-02Jの機体やフライト中のオンボード映像のほか、「M−02Jフライシミュレータver.2.0(仮)」も出展予定(体験は一部の方に限定)なのだそうなので、ぜひ、このフライトの様子を体感しに行ってみてはいかがでしょうか?


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