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島根・鳥取で 白うさぎ をめぐる旅。

 旅行ガイドを開くと 食べ物の写真がずらりと並んでいて、「ご飯食べに旅行行きたいわけじゃないんだけどな…」と、思ってしまったり。せっかくだったら、時には行き当たりばったりで、その土地で興味を持ったテーマで旅がしたい、「47都道府県*テーマ旅」

 初めての島根&鳥取。ベタに出雲大社や鳥取砂丘 の観光コースをまわろうとしていたのですが、行く先々で、かわいすぎるウサギの像やイラストがたくさん!神話「因幡の白うさぎ」にゆかりのある場所なんですね。そこで、今回は「白兎」をめぐってみました。

(空港からウサギ模様)



◆出雲大社(島根県出雲市)

 神話「因幡の白うさぎ」は、”淤岐島(おきのしま)から因幡国へ行くため、鰐鮫(わにざめ)を欺いてその背を渡ったが、最後の鰐鮫に丸裸にされ、さらに八十神(やそかみ)の教えをそのまま信じて潮を浴び、痛くて泣いていたところを、大国主命(おおくにぬしのみこと)に救われる。” というお話。

 この大国主命が祀られているのが、出雲大社

 そこで見つけた こんな看板に惹かれて行ってみると…

 たくさんのウサギの像!

 ここだけでなく、出雲大社の敷地内のいたるところにうさぎの像が置かれているんですね。

 お祈りしている子もいれば

 宝船?に乗っている子も。

 出雲大社内の野見宿禰神社は、「相撲の神」ともいわれる野見宿禰命がまつられており、その近くには力士のうさぎも。

 さらに、出雲大社内だけではなく、表参道の通りや

 お隣にある「島根県立古代出雲歴史博物館」の入り口にもさまざまなウサギの像があります。ついつい、ウサギ探しに夢中になってしまう場所でした。


◆島根県立美術館(島根県松江市)

 こちらは、建築家・菊竹清訓氏の設計した美術館。目の前に海が広がり、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で星1つを獲得した<夕日スポット>としても有名です。

 その庭園にあるのが、奈良県のマスコット「せんとくん」のデザインも手がけた、彫刻家・籔内佐斗司氏によるブロンズ像《宍道湖うさぎ》(1999年)。

 コマアニメのように跳ね回る12匹のうさぎ像は、躍動感があります。

 「宍道湖側から数えて2番目のうさぎに、西の方角を向いて優しく触ると幸せが訪れる」なんて美術館のサイトにも書いてあり、多くの人に撫でられてつるつるになっていました。

 美術館の中には、「うさぎスタンプ」なんていうものも設置されています。

◆玉造温泉(島根県松江市)

 島根県立美術館と同じ松江市内にある玉造温泉。「おしろい地蔵さま」のある清巌寺や、触って祈れば願いが叶うと言われる「願い石」のある玉作湯神社などもあり、散策も楽しい温泉街です。

 こちらの温泉街のメインストリートには、島根県立美術館と同じ、彫刻家・籔内佐斗司氏による「神話の情景」のブロンズ像が。

 こちらの像は、ウサギに限ったものではありませんが、「因幡の白うさぎ」の像も。

 この構図の「白うさぎと大国主命」の像は、旅行中に度々目にしましたが、籔内佐斗司氏のつくる大国主命の像は、なんだか子どものようで可愛らしいですね。

 籔内氏のブログには、原型となったカラフルな木彫も掲載されています。

 「顔出し看板」ならぬ「顔出しのぼり」?!などもあったり。散策の楽しい温泉街でした。

◆白兎神社(鳥取県鳥取市)

 これだけうさぎを見てきたら、ここも行ってみたい!と、足を伸ばしてみたのが 白兎神社。神話・因幡の白うさぎの「白兔神」を主祭神とする神社です。境内には、白兎が体を洗った御身洗池があったり、すぐ近くには白兎海岸もあります。

 こちらの参道には、さまざまポーズのウサギの石像が並びます。

 手水舎もかわいらしい…

 御朱印もウサギのマークが入っています。

 こちらの社務所には、月面探査チームのチームHAKUTOの絵馬が奉納されていました!今回はじめて知ったのですが、こちらのチームの名前の由来は「白兎」だったんですね。(マークもイニシャルの「H」かと思ってましたが、白兎のイメージにも見えますね。)

 こちらの神社の入り口には、かわいすぎるウサギのポストも。

 「ウサポスト」は他に2箇所。そして「ウサタクシー」なんてタクシーもあるんですね。

  想定していなかったのですが、思いがけず、たくさんの可愛らしいウサギに出会える旅になりました。


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