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47都道府県 行ってみたい・もう一度行きたい 美術館 【関東地方編】

 「こんな時だからこそチャレンジしてみたい、 《おうちでアートを楽しむ10の方法》」の2つ目。

② 外出できるようになったら行きたい美術館をリストアップしてみる。

 今回は関東地方。( 【北海道&東北地方編】 【中部地方編】はこちら)

※ 選んだ美術館・アートスペース のポイント

・「まだ行ったことがないけれど行ってみたい美術館」と「もう一度行きたい美術館」をピックアップ(※ 行ったことがないところを優先)
・ここでしかみられない作品や特徴的なコレクションがある
・建築に特徴がある
・コアなアートファンでない方にもオススメできる

8) 茨城県:水戸芸術館 現代美術ギャラリー

 設計は磯崎新さん。現代美術ギャラリー、コンサートホール、劇場が一体になった施設です。現代美術ギャラリーでは、とにかくキュレーションが素敵な現代アートの展示が多数開催され、個人的にとても好きな美術館です。テレビに映ると目立つが故に「謎タワー」と言われてしまうという高さ100mの「アートタワー」は大人200円で登れます。エントランスホールには日本最大級のパイプオルガンもあり、こちらを使ったイベントも開催されます。

水戸芸術館

水戸芸術館 アートタワー

 このほか茨城では、日本のアーティスト・イン・レジデンスの草分けであるアーカスプロジェクトのオープン・スタジオには行ってみたいなと思います。また、笠間日動美術館の画家のパレットコレクションも面白いです。「県北芸術祭」は良い展示だったので、2016年の1回で終了してしまったのが残念です…

9) 栃木県:菅 木志雄 倉庫美術館(板室温泉 大黒屋)

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菅 木志雄 倉庫美術館

 美術館ではなく旅館ですが。旅行ができるようになったら真っ先に行きたいと思っているところです。オーナーさんがアーティスト・菅 木志雄さんの大コレクターで、旅館内に多数の作品を展示しているのみならず、菅さんの作品だけを集めた「倉庫美術館」もあり、予約すると解説付きで見学させていただけます。菅 木志雄さん以外にも、旅館内のギャラリーや廊下など、至る所に多数のアーティストの作品が展示されていて、1日中アートのある空間での滞在を楽しむことができます。スタッフさんもとても丁寧で気持ちの良いお宿です。

 そのほかには、上記のnoteに書いた、建築家・石上純也さんによる庭園「水庭(アートビオトープ那須)」、地元の芦野石を使った建築家・隈研吾さんの建築とあわせた美術館「那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA」、現代アーティスト・奈良美智さんのアトリエ兼ギャラリー「N's YARD」などもオススメのアートスペースです。

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水庭(アートビオトープ那須)

 また、美術館ではなく博物館的スペースですが、石切場を公開する巨大地下空間「大谷資料館」も見応えあります。また、小学校をリノベーションし、アール・ブリュット作品を展示する「もうひとつの美術館」には行ってみたいと思っています。

10) 群馬県:富弘美術館

 地元出身の詩画作家・星野富弘さんの作品を収蔵展示する美術館。建築家・ヨコミゾマコトさんによるシャボン玉をイメージした正方形の建物は、「円筒状の大小33の部屋があつまった廊下も柱もまったくない造り」になっているそうです。その展示室ひとつひとつが違った雰囲気を有しているとのことで、一度実際の建物をみてみたい美術館です。

 行ったことのあるアートスペースのなかでは、建築家・平田晃久さんによる設計で、美術館と図書館が一体化した建物が印象的な「太田市美術館・図書館 」、今年で閉館する品川の原美術館の所蔵品もこちらに集約される「ハラミュージアムアーク」や、かつてはデパートだったビルを美術館にリノベーションした パンチングメタルの外観が印象的な「アーツ前橋」も再訪問したい美術館です。未訪問の「群馬県立館林美術館」「群馬県立近代美術館」も訪問したいです。

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太田市美術館・図書館 

11) 埼玉県:原爆の図丸木美術館

 画家の丸木位里・丸木俊夫妻が原子爆弾が投下された直後の広島にいち早くかけつけて製作した《原爆の図》を常設する美術館。公共交通機関からのアクセスの難しさゆえ、まだみにいくことができていない美術館ですが… 常設展示だけでなく、企画展も気になる現代アートの展示が多く、訪問したい美術館です。現在、新型コロナ影響での緊急募金を募っています。

 ほかには、建築家・伊藤豊雄さんによる有機的な建築が印象的な「ヤオコー川越美術館」、建築家・黒川紀章さんによる建築で、企画展・コレクション展ともに見応えのある「埼玉県立近代美術館」など。新型コロナ影響でオープニングが延期となっていますが、「さいたま国際芸術祭2020」もオープンしたら是非行きたい展示です。

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埼玉県立近代美術館

12) 千葉県:DIC川村記念美術館

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DIC川村記念美術館

 DIC株式会社が収集してきた作品を展示する美術館。「作品」「建築」「自然」の三要素が調和した美術館で、展示だけでなく、広大な庭園も気持ちの良い美術館です。企画展だけでなく、モネやルノワールなどの印象派絵画から、マーク・ロスコ、サイ・トゥオンブリーの絵画と彫刻を見るための部屋など、コレクション展示も見応えがあります。都内からのアクセスが少し大変ですが、東京駅からの直通バスもあります。

 現在、昨年の台風による水害で休館中ですが、超絶技巧の写実絵画を展示するホキ美術館、個性的な展示空間をもち、クワクボリョウタさんやKOSUGE1-16などの作品の常設展示も行う市原湖畔美術館も素敵です今年予定されていた「いちはらアート×ミックス」は2021年に延期となりました。こちらも毎回自然と作品が組み合わされてとても気持ちの良い芸術祭です。

13) 東京都:草間彌生美術館

 アーティスト・草間彌生さんが2017年に設立した美術館。完全予約制・定員制です。2ヶ月先まで予約がいっぱいで、都内ながらまだ行けていません。

 まだ行ったことのないアートスペースでは、ボートレース江戸川のなかにあるという「江戸川アートミュージアム」や、博物館的な展示ですが「TAKAO 599 MUSEUM」が気になっています。ほかに都内で好きな美術館は、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)森美術館21_21 DESIGN SIGHT東京都現代美術館…それから、今年5月にリニューアルオープン予定だったサントリー美術館に、今の時期には根津美術館で庭園散歩も良いなぁ…と、オープンしたら行きたい美術館が多数です。

14) 神奈川県:小田原文化財団 江之浦測候所

 アーティスト・杉本博司さんによる、美術品鑑賞の為のギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟などから構成される施設。建物や庭を含む空間自体がひとつの作品のような場所です。一度訪問しましたが、生憎の雨でした。天気によっても季節によっても見え方が大きく変わってきそうな施設なので、是非もう一度行ってみたいあなぁと思っています。

 神奈川も本当に素敵な美術館が多く、例えば、建築が心地よい、ポーラ美術館横須賀美術館。 それから、入館料 ¥2,800と高額ながら私設美術館と思えないレベルのコレクションの質と量を誇る岡田美術館、12,000点を越えるコレクション(特にシュルレアリスムや写真が充実)を持ち 毎回企画展に負けない質と量のコレクション展が素晴らしい横浜美術まだ行けていない美術館では、ヨーゼフ・ボイスやナム・ジュン・パイク、李禹煥、宮脇愛子の作品を常設展示する私設の現代美術館「カスヤの森現代美術館」が気になっています。

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横須賀美術館

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 関東は美術館の数も多く、また、魅力的な美術館が多数あり、書きながら早く行きたいなぁと思ってしまいました。

 次回は【中部地方】(山梨、長野、新潟、富山、石川、福井、静岡、愛知、岐阜)をみていこうと思います。

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そのほかの地方はこちら。


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