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【大学探訪シリーズ】宮城大学 卒業研究制作展・修士制作展 2023

今回は【大学探訪シリーズ】第二弾として、2月9日~11日に開催された宮城大学の卒業研究制作展・修士制作展 2023のレポートをお送りします。

目次


宮城大学の紹介

公立大学法人 宮城大学は1997年に開学し、今年で27年目を向かえる宮城県内では比較的新しい大学で、地方創生、そして地域からの発信を先導する実学人材育成拠点として、3つの専門領域を軸に地域社会の発展と社会のイノベーションを推進し、社会的な課題と密接に関連した研究や社会との共創、そしてこれら実学に基づく人材育成を目指しています。
より詳しい情報は公式サイトからご確認ください。

宮城大学|公式サイト

出展:宮城大学 公式ホームページ(https://www.myu.ac.jp/about/institution/)

宮城大学には2つのキャンパスがあり、今回の卒展は大和キャンパス(上写真)の”事業構想学群価値創造デザイン学類 卒業研究制作展・修士制作展”(以降は"卒展"と表記します)となります。
大和キャンパスは仙台市の北側の大和町に位置し、自然に囲まれた緑豊かなキャンパスで、近隣には宮城県図書館(設計:原広司 氏)などがあり、研究に適した環境です。

卒展会場 せんだいメディアテーク

今回訪れる、宮城大学の卒展は毎年2月頃に開催されていて、昨年は大和キャンパスの新研究棟で開催されましたが、今年はせんだいメディアテークで開催となります。

せんだいメディアテーク メインエントランス

せんだいメディアテーク(設計:伊東豊雄 氏)は仙台市の中心市街地にある、図書館と展示会場を複合した施設で、けやき並木の中に佇む、ダブルスキンのガラスカーテンウォールから内部のチューブ状の構造体が垣間見える、仙台を代表する建築で、私が建築設計の道に進むきっかけになった建築です。
1年を通して様々な展示会が開催されていて、図書館やカフェなど日常的に利用される施設のため、せんだいメディアテークで卒業制作展を開催することで、多くの方の目に触れる良い機会だと思います。

2023年度卒業制作展|特設ページ
宮城大学|新着情報|卒業制作展開催情報

今回の卒展は2月9日~11日の3日間開催され、2日目に自主レビューという、外部から建築家やデザイナーの方々を招いて、有志の学生が作品をプレゼンテーションする催しが予定されていて2日目が目玉でしたが、スケジュールの都合で初日に訪れたので、じっくりと各作品を見ることができました。

チューブ状の中を昇降するエレベーターにて移動

メインエントランスからエレベーターで5階に向かいます。

左:エレベーターかご内から上を見上げた写真       右:下を見下ろした写真    

構造体であるチューブの中をエレベーターで移動していくので、上を見ても下を見ても、中々見ることができない体験なので乗っていて楽しいエレベーターです。
会場には建築作品の模型や、プロダクト作品などの多様な作品が展示されています。価値創造デザイン学類では、建築を中心とした幅広い分野の研究がなされていることもあり、展示されている作品は建築作品からインスタレーション、デジタルファブリケーションなど多岐に渡っています。
数多くの作品が展示されていて、全てを紹介しきることができないため、今回は特に目を引いていた展示をいくつかご紹介します。

作品の紹介

建築作品

まずは建築の作品の紹介で、受付近くに展示されていて迫力のある模型が一際目を引いていた作品です。

模型とプレゼンボードの展示

小学校の設計をテーマとして、円形で構成された校舎に沿って設けられた伸びやかな動線が建物間をつないでいて、教室が緩やかな螺旋状に連続していくことで既存の縦に積み上げた小学校の全体の空間の繋がりや連続性を高めていて、円形の形状を活かした作品だと感じました。

その他のダイナミックな模型が展示されていた建築作品

模型と合わせてCGで作成したパースが目を引く作品
周辺の建物も含めた模型で建物のボリューム感が想像しやすい作品

こちらの作品は計画地周辺の模型と、縮尺を上げた建物の模型の2種類を作成していました。
大型の模型は制作もさることながら、完成後の運搬も視野に入れて分割できるように制作する必要があるので、展示を見据えた計画がなされているのだと思います。

プロダクト系作品

次に紹介するのはプロダクト制作の作品です。

実物大のプロダクトと構成パーツの展示

折り構造の可能性を研究し、モデルケースとしてプロダクトを制作した作品で、実物大のプロダクトと、構成するパーツを見ることができます。
各パーツはMDFにレーザー彫刻で複曲面加工が施されていて、パーツを組み合わせることでプロダクトを制作した作品です。
他の学生の作品にも共通することですが、レーザーカッターなどのデジタルツールを用いて、研究・制作の表現に幅を広げていることが感じらました。

その他にも魅力的なプロダクト作品

実際に手に取って見れる作品展示
実物を直に見ることができる作品は特に目を引きます

おわりに

今回の卒展では、建築作品以外のプロダクト系やインスタレーション系が幅広く展示されていて、宮城大学の専門領域の広さ・多様さが感じられ、展示方法にも様々な工夫がある、作品と展示方法の両方を楽しめる展示会でした。

また、次回の【大学探訪シリーズ】をお楽しみに!
記事作成:Mr.W

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