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Netflix『ミュンヘン:戦火燃ゆる前に』 2022年2月1日(火)

Netflixオリジナル配信の『ミュンヘン:戦火燃ゆる前に』をみた。

第2次世界大戦の影が忍び寄っていた1938年の秋。チェコスロバキアを手中に収めようともくろむアドルフ・ヒトラー率いるナチスドイツに対し、イギリスのネヴィル・チェンバレン首相は平和的解決を図ろうとミュンヘンで緊急会談で開く。全世界が注視する中、旧知の仲であるイギリスの政府官僚ヒュー・レガトとドイツの外交官ポール・フォン・ハートマンが会談のために現地へ向かう。会談が進むうちに、彼らは自分たちが複雑で危険な政治的策略の渦中に置かれていることを悟る。

映画をみて、知らなかった歴史的な出来事を知ることがある。つくづく歴史(特に世界史)をまともに勉強してなかったと思い知らされるのだけど、今さら嘆いても仕方ない。
こうして史実(この映画は史実とフィクションの融合だけど)を知り、興味を持てばそれはそれで良いのではないかと開き直るしかない。

この映画は、第二次世界大戦前夜のヨーロッパ、チェコスロバキアのズデーテン地方帰属問題解決のため、ドイツのミュンヘンで開催された国際会議、いわゆる「ミュンヘン会談」が舞台。
旧友であるイギリス首相の秘書とドイツ外交官が、ヒトラーの真の目的をイギリス側に伝えて会談での協定調印を阻止しようとするストーリー。

旧友との過去の軋轢や三角関係、SSに追い込まれる展開など会談の裏側をフィクションを織り交ぜて描く。

ナチスが出てくる映画特有の「反体制であることがバレたら粛清されてしまう」という恐怖、その恐怖との対峙がやはりこの映画でも何度か出てくるのだが、その緊張感は手に汗を握る。

また、歴史のifのような想像を働かせてしまうのだが、それが暴力によってでも良いのかということも自分には突きつけられた。

イギリス首相の秘書役のジョージ・マッケイ、ドイツ外交官役のヤニス・ニーヴーナーの二人はとてもよい。
ジョージ・マッケイは『1917』でもそうだったけど焦っている顔が非常に似合っている。
チェンバレン首相役のジェレミー・アイアンズも素晴らしかったと思う。

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