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今見ると発見が多い『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 2021年12月19日(日)

ディズニー・プラスでMCU『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』を見た。

特に見たかったわけではないのだが、ふと魔が刺したというか、いっちょ見てみようかというノリで見始めた。

これが、楽しかった。

AOUはいわゆるフェーズ2に作品にあたり、『アントマン』、『シビル・ウォー』の前の公開であるが、エンドゲームを経由して、現在MCUドラマ、フェーズ4を楽しむ身からすると、示唆に富んだ場面がたくさん出てくる。
公開当時に見たし、インフィニティウォーの前にも見返したが、今回見たのが一番面白かった。

いくつか興味深かった箇所を挙げてみる。

※以下、ネタバレあり

ムジョルニア持ち上げ合戦

アベンジャーズの面々がくつろぎ、ソーの持つハンマー・ムジョルニアを持ち上げられるかという遊びを始める。誰一人持ち上げられないのだが、キャップが持ち上げようとすると、微妙に動く。それを見てソーが表情を変えるシーン。
すでに有名な場面だが、のちの『エンドゲーム』での最後の戦いの伏線にもなっている。

ワンダとヴィジョンの出会い

ラスト近くヴィジョンが誕生するわけだが、エイジ・オブ・ウルトロンではワンダも初登場。後の『ワンダヴィジョン』の物語はこの映画から始まるのである。

クリントの家族

エイジ・オブ・ウルトロンではクリントに家族がいることが初めて明かされる。
隠れ家としてアベンジャーズが揃ってクリントの家に行くわけだが、トニーが奥さんのローラを見るなり、「シールドか?」と尋ねる。それには誰も答えないのだが、現在やっている『ホークアイ』を見る限り、ローラは明らかに関係者。シールドであった可能性は高そうだ。
また、ナターシャとローラは初対面だったのかは分からない。ここも微妙な演出だった。
子供たちは皆小さく、三人目はまだお腹の中。
ピエトロの勇敢な死から同じ名前をクリントは名付けることになる。

クリントとワンダ

この映画で一番泣ける場面は、最終決戦の時にクリントがワンダに「外に出るなら戦え」と言う場面。「あのドアを一歩でも出たら、おまえもアベンジャーズだ」というクリントがカッコ良すぎる。最高。

ワカンダとヴィブラニウム

ワカンダという国名とヴィブラニウムが重要なアイテムとして出てくる。
『ブラックパンサー』にも出てくるアンディ・サーキス演じる武器商人も登場。
至るところにこれから先のことが散りばめられている。

トニーの悪夢

ワンダの力でアベンジャーズの面々は悪夢を見ることになる。トニーはアベンジャーズが皆死に絶えている姿を見て、これは夢ではなく現実の未来予想図であると信じ込む。これが、エイジ・オブ・ウルトロンのトニーの暴走の要因なのだが、サノスによって確かに現実のものとなるのだ。

トニーとキャップ

トニーとキャップが二人きりで話すシーンはそれだけで感情が揺さぶられる。すでに考え方の違いが現れていて、このあとシビルウォーへと続く。

その他にもナターシャとクリントの会話、ラストのキャップのアッセンブルしない「アベンジャーズ…」など見どころは多い。

フェーズ4を楽しむ今こそ見返すと楽しいMCU作品の一本と言えるだろう。

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