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老舗建設会社と ITベンチャー企業による 「地方×DX」実践事例

みなさん、こんにちは!

とうとう福島にも花粉の季節がやってきましたが、訪れつつある春の陽気に気持ち高ぶる、プレイノベーション・菅家です(笑)。

さて、今回も地方におけるDX(呼称:ローカルDX)について書いていきたいと思います。

初回のnoteではローカルDXのポテンシャルについて、そして第2回目のnoteではローカルDXの生々しい課題について書いてきました。

第3回目となる今回は、僕が考えるローカルDXの基本的な考えの締めくくりとして、具体的な事例を書いていきたいと思います。

今回、ローカルDXを実践している企業としてご紹介するのは、プレイノベーションのパートナー企業である隂山建設さまとの取り組みです。福島県郡山市に本社を置く地場建設会社・陰山建設さまは、2021年の3月で60周年を迎える老舗の企業。

なぜ、どこの馬の骨かもわからない無名のプレイノベーションとコラボレーションすることになったのか? そんなことも踏まえてご紹介できたらと思います。

献血イベントを36年間続ける陰山建設株式会社ってどんな会社?

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まずは簡単に陰山建設さまの紹介を紹介したいと思います。陰山建設さまは、「『すべてはお客様のために』と地域に必要とされる企業になるため、社会環境の変化と共に進化する建設会社を目指すだけでなく、社員・協⼒企業の安⼼・安全を尊重すること」を経営理念に掲げる企業です。建築工事から建設業のIoTや再生可能エネルギー事業まで、多岐に渡る事業を展開する約40名ほどの企業です。


▼隂山建設さま

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また、社会貢献活動にも積極的に力を入れていて、毎年行う「陰山建設株式会社 愛の献血運動」は、福島県内全ての献血車が集まる日本最大規模の献血行事にまで発展。グループ社員全員で献血を行い、その参加者数は延べ38,476名! 

さらに東日本大震災でお世話になった県外の支援者への恩返しとして、全国の被災地を支援する「恩送り活動」、社員に万が一のことがあった際に、残された遺族のご子息を大学卒業するまで学資支援する「陰山育英会」を制度化。

これらの取り組みが認められ、2019年には「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「審査委員会特別賞」を受賞。書籍「日本で一番大切にしたい会社7」でも紹介されています。

このように建設事業だけでなく、積極的に社会貢献活動に力を注ぐ珍しい企業なのです。すごくユニークですよね。

陰山建設さまとの建設現場を変える挑戦

そんな郡山が誇る老舗建設会社・陰山建設さまですが、伝統的な側面もある一方で先駆的な取り組みを行う企業としても注目されています。その最たる例が、「建設現場のDX」です。

その背景としては建設業界の労働力不足があります。とある調査によると、2025年には、建設業界における技能労働者が約130万人足りなくなると予測がされています。つまり、建設業における1/3の職人の方々がいなくなるということを意味しているのです。

自動車産業の2番手市場といわれる建設業界ですが、その企業構成を見てみると、約90%以上の企業が中小企業。クラウドサービスの推進やデジタル化を行おうとしても、なかなか前に進まないというのが現状です。

また、建設業というのは土木工事と建築工事と2つに大きく分類されますが、土木分野と建築工事においても住宅工事については、クラウド化・IoT 化が比較的推進されてきました。それに対して、ビルなどの一般建築は下請け構造が非常に複雑化していることもあり、なかなかデジタル化が進んでいない現状があったのです。

このような背景から隂山建設さまとプレイノベーションが連携しプロダクト開発に向け歩みはじめました。その結果、建設情報を可視化するアプリ「Building MORE(ビルモア)」を自社開発。まずは隂山建設さまの自社システムとして利用し、精度を高めているところですが、社内外からの評価が高く、現在社外向けに提供できるように準備を進めている最中です。

既にこのアプリを基軸とし、大手企業をはじめ様々な企業との協業もはじまっているので、プレイノベーションとしても今後ますますニーズが高まるだろうと期待しています。

▼ビルディングモア

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これらの取り組みが業界内外から高く評価され、2021年1月には「全国中小企業クラウド実践大賞2020 全国大会」において「日本商工会議所会頭賞」を受賞するなど、全国的にも注目される取り組みにまで成長しています。


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プレイノベーションの関わり方

アプリ「Building MORE(ビルモア)」の開発を契機に、隂山建設さまのDX推進の取り組みに関わらせていただくようになり、これまで以下のような幅広い業務をご一緒させていただきました。

・コーポレートサイト制作・運用保守の請負

・社内勉強会(業務で使用できる各種デバイス・アプリについて)

・社内IT関連事項のトータルサポート

・建設情報可視化アプリ「ビルモア」の企画・開発・運用保守の請負

・地⽅建設業のDXステップ立案サポート

・ジョイントベンチャーとしてのビルディングサポート株式会社の設立

・市場調査

・事業計画立案

・マーケティング戦略立案サポート

・テストマーケティングの設計・実行・評価サポート

・営業資料およびプレゼン資料をはじめとした各種資料の作成サポート

・商品紹介動画の企画・制作サポート

・展示会出展の企画・実施サポート

・デジタル人材の紹介/スポット派遣

・大手企業と協業(API連携、共同マーケティング)に
 向けたアライアンス戦略の立案・実行サポート

・大手企業と連携したPoC(実証実験)の企画・実行・検証サポート

なかでも特筆すべきなのは、やはりジョイントベンチャーとしてビルディングサポート株式会社を設立していることでしょうか。単にデジタルプロダクト開発を請け負うだけではなく、プレイノベーションとしてもリスクをとって、ジョイントベンチャーを2018年に設立しています。

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このように「発注者」と「受注者」の垣根を越えて、まさにワンチームとして地方建設業のDX推進に向けて活動しています。

地方建設業に精通されている隂山建設さまと、ローカルDX推進に強みを持つプレイノベーションが一枚岩になることで、他にはないプロダクト開発や大手企業との協業も実現することができました。これは無名の私たちにとって大きなチャレンジではありましたが、確かな手応えを感じた実績にもなりました。

プレイノベーションとしては、今後も隂山建設さまとともに地方建設業のDX推進に尽力していくと同時に、隂山建設さまをロールモデルとしながら、他の業界のローカルDX推進も手掛けいきます。

もし、隂山建設さまとの取り組みや、ビルディングサポートにご興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さいね!

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ということで、第3回目は陰山建設さまとの取り組みに関するnoteをお送りしました。福島にいながらも業界の第一線を走る企業とのコラボレーションは本当に刺激が多く、プレイノベーションとしても大きく成長できている実感を持てます。

これからもローカルDXを通じて、社会に良い影響を与えられるような存在でありたいと思います(真面目)。次回はローカルDXやビジネスの話題から経路を変え、プレイノベーションの組織に関するnoteを書きたいと思います。

僕だけじゃなく、他のメンバーにも書いてもらおうと思うので、そちらもお楽しみに!


追伸:採用情報

現在、プレイノベーションではテクニカルディレクター職やフロントエンジニア職、サーバーサイドエンジニアを募集中です。「すぐに転職は考えてないけど、話を聞いてみたい!」「地方のDXに関心がある」など動機は何でも構いません。是非お気軽にお問い合わせください!



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