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思い立ったら隠居

"おもしろいもので、人間、お金がないと知恵が出てきます。人から見たら赤貧の生活かもしれませんが、これはこれでなかなか、クリエイティブで楽しいもの。"2015年発刊の本書は20代隠居による『しわしわ自己完結本』

個人的には主宰した読書会で参加者にすすめられて手にとりました。

さて、そんな本書は愛知県生まれ、25歳から東京で週休5日の都市型隠居(世間から身を引いて気ままにくらす)を始め【年収100万以下で6年間暮らした】著者が、数ある『キラキラ自己啓発本』とは対極の位置にある"不経済な本"として、自身の1日のタイムスケジュール、ストレスのないお金の使い方や人付き合い、野草も含む粗食生活などを徒然なるままに書いているのですが。

まあ、極貧だった学生時代の反動で自由にお金が使えるのがとにかく楽しかった若手社会人時代を経て、今は著者と同じく【物欲もなく、働き方改革どこ吹く風?と勤労意欲もない】私にとっては、著者の書いている内容には共感しかなく、また野草の見つけ方に関しては興味をそそられた。

また、後書きで辛酸なめ子が漫画付き解説しているように【自分を使えば、お金はつかわなくてOK】とか、ところどころで格言めいた言葉が出てくるのも興味深い。というか、みんなが右向いてる時にあえて左向いたり、後ろに下がったりすると【意外に見えてくる】ものがあるよね。と全体主義の台頭をびしびし感じる昨今。あらためて考えたり。

年収や承認欲求に縛られないライフスタイルで過ごしたい誰か。にオススメ。

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