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ビジネスエリートが知っている 教養としての日本酒

"ただ酔うためのお酒ではなく、文化としてのお酒、瑞穂の国の米と水から生まれるお酒、日本が誇るべき日本のお酒という意識を今一度感じていただきたく思っています"2020年発刊の本書は和食の無形文化遺産認定に伴い輸出好調な日本酒の基礎やビジネスマナーをわかりやすく説明した良書。

個人的に告白すると、日本酒をちびちび飲むのが好きな割にちゃんとした知識がなかった事もあり"教養としての"とタイトルに惹かれて手にとりました。

さて、そんな本書は飲食コンサル歴30年の酒スペシャリストの著者が、はじめにグローバルに活躍するビジネスパーソンの間では教養として日本酒についても知っていることが求められてきていることを説明した上で、日本酒業界の現状、日本酒の定義や分類、製法について、選び方や楽しみ方、歴史や接待におけるマナーやルールを(間に蔵元インタビューや対談コラムを挟みながら)解説してくれているわけですが。

まず、著者が【有名ソムリエ、田崎真也の一番弟子】でもあるので、日本酒を説明するのに例えば"日本酒はワインのように産地による違いが反映されにくい『技術の酒』"と【ワインと比較しながら説明してくれている】のが、ワイン好き(というよりお酒は何でも好きですが)としては楽しく、そしてわかりやすかった。

また飲食店で日本酒を頼む時に、あまり季節やTPOをわきまえずに注文してきましたが。本書では『ラベルの見方』であったり【季節や料理に合わせた楽しみ方】を解説してくれているのですが。せっかくの世界でも珍しい『国名を冠したお酒』また京都や兵庫といった名水、そして有名蔵元と縁のある生活をしている私としては、せっかくなので本書を機に【意識して日本酒を嗜むようにしよう】そんな気持ちにさせてくれました。

日本酒好き、お酒好きの全てのビジネスパーソンにオススメ。

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