見出し画像

映画大好きポンポさん(シリーズ)

"『ああそれは簡単だね なんたってウチの若いスタッフの中でジーン君が1番ダントツで......目に光が無かったからよ!』"2017年発刊の本書はpixivで50万ビュー超え!圧倒的な支持で書籍化、ついには劇場映画化もされた創作の夢と狂気の物語。

個人的には前情報なしに鑑賞した劇場映画があまりに素晴らしかったので、原作漫画にも手を伸ばしました。

さて、そんな本書はそもそもは作者に対する深夜の『5分アニメの企画依頼』から始まるも企画自体は頓挫、アニメ化が無理なら"自分が個人的に漫画にすりゃいいじゃん"とイラスト投稿サービスpixivにて無料公開したところ、あれよあれよと大人気。シリーズ漫画としてWEB&書籍化(既刊6巻)まさかの劇場アニメとして再アニメ化された作品で。(詳しい内容は公開中の『劇場』でお楽しみください)


ま、ニャリウッドのポンポさんやジーンと違うも【映画に大きいも小さいもないby『街の上で』】と同じく映画を撮ってる立場として『映画大好きポンポさん』タイトルの3作を一気読みした感想を一言で言えば【最高!】なのですが。流石にそれだけでは何なので『夢と狂気』もとい『独断と偏見』で魅力を語らせていただきます。

1『セリフが名言ばかり』
いやね。劇場鑑賞中もジーンと同じく思わずメモをとりたくなってしまったくらい、ポンポさんのセリフが一貫して映画づくりに限らず、全てのクリエイターに刺さる名言&エールばっかりで。【おおお!自分もやるぞ!】必ず何かしら表現したくなるはずです。

2『悪い人はいません』
某○リウッドは、#MeToo運動で女性に対する卑劣なプロデューサーや監督の話が次々に明らかにされ揺れてますが。本作の舞台『ニャリウッド』に登場するプロデューサー、監督、俳優に制作スタッフにはそんな悪い人はいません。それぞれに夢を追いかけつつ、最高の作品づくりを目指して【お互いの仕事へのリスペクトに溢れています】これがまた美しい!

3『無駄がない』
劇場映画も、そして原作となっている漫画もストーリー自体は『極めてオーソドックス』で流行りの劇的な展開だったりといった目新しさはありません。それでも、ポンポさんがプロデュースしているB級映画と同じく(おそらく意図して) 『くだらないのにちゃんと面白いbyジーン』作者の極限まで無駄を省いた"わかりやすくもちゃんと届ける"【切れ味鋭い日本刀のような編集力】が、同じく編集する立場としては、伝わってくるのですね。これがまた素晴らしい。

他にも『家族一緒に安心して楽しめる』など語りたいことはありますが。ひとまずは置いて。

映画に限らず、表現したい、している全ての人へ。またコロナ禍でストレスを抱えている全ての人へオススメ。

大好きだけど『あえて言います』シンエヴァハサウェイもそれぞれ素晴らしい!でも懐かしがってたり、安心してるヒマあったら「幸福は創造の敵!」本作(本書)を見て(読んで)つくりましょう!おいでませ!夢と狂気のニャリウッドへ!

PS:さて、時系列的には2と3の間になる「フランちゃん」「the Omnibus」も手を出そう・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?