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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2021年7月の記事一覧

くそじじいとくそばばあの日本史

"昔話の爺婆がこんなふうに、決していい人ではなく、『いじわるばあさん』みたいなタイプが少…

苦海浄土

"この日はことにわたくしは自分が人間であることの嫌悪感に、耐えがたかった。釜鶴松のかなし…

もうだまされない新型コロナの大誤解

"本書の副題『もうだまされない』は、誤った知識を信じこむ自分自身にだまされないという意味…

七時間半

"東海道の往復は、"ちどり"か"ひばり"に乗らなければ、ハバがきかんという時代になった。そし…

婆娑羅大名 佐々木道誉

"道誉に象徴される婆娑羅とは、単なる乱暴者の所業をいうのではない(中略)婆娑羅の内実は、能…

桜の園

"この園のすばらしいところはただ、これがたいへん大きいということだけです。桜実は二年に一…

官邸の暴走

"菅氏が安倍政権から『継承』したものは何か。(中略)『官僚支配』『マスコミ支配』『地に堕ちた倫理観』『戦争のできる国づくり』の四つだ。"2021年発刊の本書は、元通商産業省(現経済産業省)官僚の著者が、自身の経験から安倍・菅政権の官僚心理を分析、提言している一冊。 個人的に政治には『一切期待しておらず』また『右でも左でもない』のですが。そんな意識の低い私でも、平然と法律を破るようになってきた現政権に生活者として【身の危険を感じ始めてきた】ので。勉強と自衛の為に手にとりました

淀川八景

"快晴で、空は広々と青く、淀川の水面もきらめいている。バーベキューなんて何年ぶりだろう。…

覗くひと

"だれもそれを聞かなかったようだった。汽笛はふたたび鋭く長い音を発し、それから続けて鼓膜…

デイジー・ミラー

"『あたし、男の方とずいぶんおつきあいをしていますのよ』ウィンターボーンは面白くも思い、…

哲学と宗教全史

"人間が何千年という長い時間の中で、よりよく生きるために、また死の恐怖から逃れるために、…

京都の甘味処は神様専用です

"『科学で証明することができんだけで、神さんはおる。特にこの京都にはな』『京都には神様が…

あした死ぬには、

"40路女の右往左往やとまどい 楽しみ あたらしい出会いや別れ ひきこもごも これからいろいろ…

へらへらぼっちゃん

"わたしはそのような沸騰、或いは振動による力や意味をできるだけ多くのひとと共有したいと思っています。共感したいと思っています。共鳴したいと思っています。だからわたしが歌い、演じ、書くことはみな同じなんです。みなわたしにとっては音楽なんです。"1998年発刊の本書は独特な文体で書かれた著者初のエッセイ集。 個人的には著者と同じく大阪、特に南部に縁があるので勝手に親近感を覚えているのと、何より(好みがわかれる)すらすらしたおもろい文体がほんま好きなんで手にしました。 ⁡ さて、