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①夜桜を目指して向かった新しい街を、好きになる瞬間【静岡県の用宗漁港を訪ねて】

「知は、現場にある」

そう信じ続けて、毎日を創り出してきた。世界中の街でも、日本中の名も知らない場所でも。そしてそれを書くことで、何よりも自分の想像・創造力をとにかく膨らまして、自分なりの人生を楽しんでいるんだと思う。

昨年訪れた、建築家の隈研吾氏の展示会で、私は日本各地の隈研吾氏が関わった建築をメモしていた。いつかの行ける日まで。そして、その機会は通常、後から、空から降ってきたかのように繋がっていく。

隈研吾氏も言っていた。「自分が働いたり、住むところを考えた際に、自分が好きなものを食べられるお店がたくさんあるところが良くて、建築をやりながら、そういったところを無くさないようにしたい」と。

大学院を無事修了し、少しの『余白』と桜の風景が欲しくなり、たまたまニュースで見た掛川桜を見たくて、静岡に住む友人に連絡をした。これは後から知るのだけれど、静岡はデカい。そして、熱海や伊豆だけじゃない。そして、漁港がある街と、山脈が連なる街では、全く様相が異なる。

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後から調べてみたら、伊豆、富士(東部)、中部、西部に分けられていることに気づく。掛川は、西部だった。

用宗漁港。名前も場所も聞いたことが無かったけれど、この周辺の街並みが、どこか話題の『ドライブ・マイカー』のロケ地のように、大作を生む場所のような、そんな秘めた地域性を見た。

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最初の日に訪れた用宗海岸。水墨画の世界!たぶん、こんな景色を見られるのもめったにないと思う。

友人に「静岡来たら、朝ラーでしょ」と言われ、最初、「朝ラン(朝に走る)スポーティーな文化が静岡にあるのか!」と思っていたら、なんと朝にラーメンを食べるのだそう。福岡と逆やーん!(福岡はその日の〆に、一杯のラーメンを頂く文化がある)と思いながら、ヌードルキッチンテラコスタという朝7時~9時半までオープンしているオシャレなラーメン店へ。

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このタイルのデザインが、シチリア島とか、ギリシャの島々を思い出す。とてもオシャレなラーメン屋!朝から多くのお客さんが来店。朝ラー!

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シソが入った和風テイストのラーメンを。あっさりしていて美味しい!

そして、近所を流れる丸子川の桜。川沿いに一面に広がる桜は、特に観光名所というわけじゃないけれど、美しい。

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”Let's walk slowly” と言い聞かせられるような風景。桜トンネル。

用宗漁港は、しらすが有名で、漁協直営どんぶりハウス@用宗漁港では、美味しいしらす丼が食べられる。朝11時からオープンしていて、休日11時30分には外にある椅子が全部埋まってしまうほどの人気店。

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釜揚げしらす丼と味噌汁のセットを頂く。

用宗漁港の近くには、Cafe海風文庫というカフェが。

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各テーブルには、文庫本が3冊程置かれている。本棚もあるけれど、その日の「選ばれた本」を読むのも良いのかも。濃厚なプリンと共に。休日は待ち時間もあるような人気店なので、店主さんいわく「平日の午前中」の来店がオススメなのだそう。

そして、用宗みなと温泉は、用宗漁港の隣にあり、晴天の日の露天風呂からは富士山も眺めることができる場所。

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温泉の入り口にあるモチーフは、コロナ禍で帰国ができなくなったスリランカ人の方がデザインしたのだそう。

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用宗みなと温泉の中には、オシャレなアオサギ食堂もあり、ベトナム料理フォー等の軽食やアイスクリームが食べられる。温泉を利用しない日でも、フラッと訪れることができるのが魅力的!

まるで隠れ家を見つけたような、Timeless Gallery and Store は、用宗漁港から徒歩2分程の場所にある元純喫茶を改装したお店。

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入り口の扉。

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セレクトショップのような、各地域の小物やプランターが置かれていて、お邪魔したときはイスラエルの靴職人さんとのコラボ商品が。

「みなと横丁」は40年以上前から用宗にあった横丁。ここを2018年5月にリノベーションして、用宗漁港の目の前に様々な飲食店が集う。Colombe オムライス SHIGEOも、その中のひとつ。

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このオムライスが、今まで食べた中で一番美味しいんじゃないかと思えるほどとても美味しく、ライスはおかわり自由。カウンター席が6席のみなので、平日の13時以降の来店をオススメ。

本と共に、お店を巡る。

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東堂さん「若人よ、自分にとっての幸せとは何か、それを問うことこそが前向きな悩み方だ。そしてそれをつねに問い続けるのさえ忘れなければ、人生は有意義なものになる」

地元のご家族に人気の Sarry's Cafe は、テラス席もあり晴れた日には犬を連れたお客さんも。

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しずまえお茶パスタを注文。しずまえのしらす、静岡緑茶と昆布だしのソースという和風パスタ。小鉢とサラダとドリンクのセット。

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座席数も多く、休日は多くのお客さんで賑わう。デザートの種類も豊富で、こんどはデザート時間に訪れたい。

用宗漁港から用宗駅方面に歩いていると、ふいにオシャレな古民家を見つけた。ここは、COFFEE AND STAY MOMOYA。1階はカフェとキャンプグッズの販売、2階は宿になっていて宿泊もできるのだそう。

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通りがかった日はカフェがお休み。キャンプグッズの販売はOPENとなっていた。

用宗海岸沿いに、おいしいジェラート屋さんがある。LA PALETTE というお店で、ここにしか無い味のジェラートが食べられるとあって、用宗海岸を訪れた方々が、テイクアウトして海沿いで食べていた。

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天気の良い日の正午には、ちょうど良い心地の太陽の光が差し込む。2階にはテラス席も。

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しらすと桜もち、そして一口お試しの生姜フレーバー。

最初に訪れた、ヌードルキッチンテラコスタも2階に入る HUTPARK MOCHIMUNE は、用宗の不動産会社であるCSA株式会社が運営されており、用宗海岸の「ベイエリア」を盛り上げる。

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Lion Dining も、ヌードルキッチンテラコスタの向かいに。洋風の、お肉やサラダを中心とした食メニュー。こちらもテラス席があり、海沿いの風を感じながら、リゾート気分を味わえる。

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用宗漁港や海岸周辺のお店は、だいたい朝11時から夜18時頃までのオープン。それでも、ヌードルキッチンテラコスタのように朝早くから開いているお店や、朝9時からのヨガを実施されている場所もあるので、朝早く起きて海岸をジョギング、ヨガ、温泉、ラーメン、読書・・・なんていう最高の1日が思い描ける、そんな場所だった。

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日本食にホッとしながら、それでもまた街へ繰り出すのだろう。

そして、このnoteを書いた後に見つけたADDressさんのnote。そうだ、朝鮮岩までのハイキングや、サウナしきじ(薬草風呂とサウナ)も行きたいんだった。暮らしを発見する旅、そうだ、自分にとっての「幸せな1日」の暮らしを見た日々だった。


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