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恋人未満、家族以上【本:袋小路の男】

絲山秋子、1966年
天文学的確率、作家、文芸誌の賞に応募する、それしか道はないよ

「もっとゆたかな愛は、時の仲裁に服するものである」
「私の味方は時間だ」

何日も何十時間も、私は物語をした。

漫画喫茶、環状線、止まらない時計

「涙にね、ストレス物質が含まれて排出されるんです。タマネギ切ったときの涙とは成分が違うんです」

恋人未満家族以上
一度だけ、あなたの未来を私が借りる
私はあなたの家の猫になる

あなたが夢に近づくことが、私にとってこんなに嬉しいなんて知らなかった

文庫本
不機嫌な顔で世の中を窺(うかが)っている

いつも、見えないものに嫉妬していた

時間と距離のことは決めようがない
気まぐれだから、突然会うのが億劫になる日もある
黙っていて楽な人が、一番いいな
女は恋をしてないと老け込むよ
「あんた、可哀想な女演じてない?」

プラネタリウム、星座
日曜日の朝の雨が好きです
雨の音を聞くとほっとするんです

「あなたには自分の世界があるから独りの方がいいのかもしれない」

自分が聞く耳を持たないこと、
そして未来について話したがらないこと

彼女を思う自分の気持ちも、他人がこんなにも自然に自分のそばにいることも、不思議でならなかった

アーリオ オーリオ

ペルセウス座流星群 
流れ星は、音がしますか?
私の手紙は光の速さと競争しているのだ

宇宙のどこかに、今とは違うもう一人の自分がいて、気づかわしげな表情でこちらを見ているような気がした

文通、手紙、交換

理科の学習
星は、爆発してから500年経たないと、その様子は地球からは見えない

宇宙が終わるとすれば、そのときには時間というものも終わる。しかしなぜ自分はいつも終わりのことばかり考えるのだろう。

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