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2020年の旅路で出会った日本全国お気に入りデザインホテル8選

ホテル評論家の瀧澤信秋氏が、2014年に365日365のホテルの旅と題したミッションを遂行していて、当時、仕事で宿泊施設へ日々訪れていた自分も、「これ、自分もできるんちゃうか」と勝手に思っていた。実際は、365日までとは言わないけれど、当時年間100日以上はホテルや簡易宿泊施設に宿泊していたと思う。

2020年、緊急事態宣言時以外の日々、瀧澤氏はまたホテル巡りを実行されていたようで、先日2020年に宿泊された220泊中、オススメの宿50選を紹介されていた。私は、評論家ではないけれど、少しでも、頑張っている宿泊業の方々を応援できるよう、訪れ、宿泊を続けた。そうしている間に、最近できたデザイナーズホテルも素敵だけれど、昔からあるクラシックホテルのデザインにも、「古い新しさ」を見出せるようになってきた。

ちょうど、先日、ベトナムのビクトリアホテルを訪れた日本人の方が、ベトナム戦記で有名な開高健氏の話をされていた。サイゴンにある、マジェスティックホテル、ここで氏は、ルポタージュを綴っていた。あぁ、そんな話も自らできるように、歴史をもっと知らなければ。そして、いつか、「ベトナム365日365のホテルの旅」とでも題して、北から南を縦断したいな~バイクで、なんて思いながら。



HOTEL TORIFITO OTARU CANAL 

「北のウォール街」と呼ばれた小樽に相応しいデザインとインテリアに拘ったホテル。1階に大浴場やレストランもあり、無料のコーヒーサービスも。

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「倉庫」をテーマとした客室。ライトが温かい。

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樽をモチーフにしたミニバーや舵輪をイメージしたデスクミラー、巾着袋に入ったドライヤー、レンガをモチーフにした壁のデザインなど、部屋に入った瞬間、気分が盛り上がる。

定山渓温泉 ぬくもりの宿ふる川

定山渓にある知る人ぞ知る温泉宿。仏教の教えのひとつに「和顔愛語」という言葉があり、和やかな笑顔と思いやりのある話し方で接する、という意味。その和顔愛語を体現する宿は、入り口から落ち着きと安らぎの空間。姉妹館に、「運河の宿おたるふる川」がある。

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緑囲まれた場所に、高濃度温泉水素風呂や温泉蒸し風呂もある。入浴のあとは、湯ごもりラウンジで酢ドリンクや水素水を飲みながら読書の時間。

Chalet Ivy 

ニセコの比羅夫エリアにあり、西洋の良さ(広々とした部屋、ベッド、アメニティーグッズ、テラス、バスタブ、クローゼット)と日本の良さ(温泉、お茶、浴衣)を融合したホテル。白を基調としており落ち着きと清潔感がある。

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お洒落な浴衣のデザイン。1階にある温泉まで、浴衣を着ながら洋館を歩く、なんとも不思議な体験。

天然温泉 城のホテル甲府

山梨県の甲府には、友人が山の麓に住んでいるから、という理由だけで訪れたけれど、せっかくなので延泊して利用した宿。ホテル屋上に湯殿があり、オープンエアーの温泉を満喫できる。湯上りには、お水片手に夜景を見ながらテラスでもゆっくりできる。

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ベッド周りのコンセントや照明の調整など、機能的でコンパクトにまとまっていた。あと、何気にこの棒枕?は重宝する。

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コロナ禍の、非常に配慮された朝食会場のバイキング。こちらも料理をとる時は、マスクと手袋着用で。ホテル宿泊した際の、バイキングの楽しみを残して頂けたことに感謝。

古名屋ホテル

重厚な趣に格の高さも感じるホテル。落ち着きすぎて、チェックアウトの際に後ろ髪を引かれる思いに。温泉も屋内と半露天風呂があり、貸し切り状態。個人的な趣味だけれど、煉瓦と赤色のクッションやインテリアは、とてもマッチしていて品があると思う。複数のレストラン、挙式会場、会議場を常設する大規模ホテル。

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越後湯沢 HATAGO井仙

「旅籠」とは、「旅に籠ること」だと改めて体感した宿。冬の時期は大雪が積もることで知られるこの雪国に合った宿の外観だなぁと思いながら、部屋に入ると、本当にここに籠りたくなった。(とはいえ、冬は本当に大雪で、臨時休業することも多々あるそうだ)

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1階にある温泉珈琲水屋。ケーキとコーヒーを1杯。

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さすが、新潟。と言いたくなる、お米の美味さよ!3杯くらい頂く。

HOTEL HILLARYS AKASAKA

赤坂のホテルは、土地柄もともと外国人観光客向けにつくられた場所が多い為、デザインが洗練されていて機能的ホテルが多い気がする。その中でも、前のホテルフェリーチェ赤坂時代からファンのこちらのホテルは、和モダンでとにかく部屋が使いやすい。高速WiFiで、リモートワークにも向いている。

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読書と勉強に明け暮れた日々。(・・・というほど宿泊していないが)

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万平ホテル

Japan Classic Hotel Association 加盟のクラシックホテル。協会のサイトで、クラシックホテルとは「日本のホテル黎明期に創業し、戦前・戦後を通して西洋のホテルのライフスタイルを具現化してきたホテル」と紹介されている。周辺は、避暑地でもあり、草木が生い茂る。京都の鴨川を思い出しながらも、やはり文明の息を感じる、重厚な趣。

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万平ホテルの歴史は1764年、佐藤万右衛門が旅籠「亀屋」を開業した時まで遡る。世界各国の大使館員に利用され、またある時は米軍将校向け軍事宿泊基地として機能、そして当時の田中角栄首相・キッシンジャー米国大統領補佐官の会談が行われ、またジョンレノンが故郷リヴァプールに似た雰囲気を気に入り、1980年に亡くなるまでの数年間、毎夏家族と共に訪れるなど、大変に歴史あるホテルである。

ホテルの部屋の写真はサイトより。

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番外編

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友人の家族が運営するオーベルジュ。

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北海道でお世話になった方の一人が、趣味で作ったグランピング。

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グランピングの中は、ぬくもりのあるインテリア。

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ベトナムのダナンにも姉妹店がある Ten to Ten ゲストハウスの中庭にもあったグランピング。そして、そこで頂いたカレーの味が忘れられない。ケーキも絶品。この為に北海道に戻りたい。

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完全に、外国の雰囲気だったニセコ。周辺はすべて高級レジデンス。その中で、カフェにだけお世話になったKi niseko。ここで自家製レモネードを頂く。


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