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India Times

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धन्यवाद!நன்றி!നന്ദി!インド哲学、南インドの言語、映画、文学、舞踊、芸術などの記録
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#インド

インドのバンガロール国際空港ターミナル2の080ラウンジでランチを

空の旅に出かける度に、「やっぱり拠点はチェンナイで良かった!」って思えるほど、市内から空港までのアクセスが良いチェンナイ。もし、これで自分がムンバイやバンガロール、コルカタに住んでいたら、空港までの所要時間、アクセスを考慮すると、こんなにも簡単にフラッと出掛けられていなかっただろう。 国内線ターミナル1から、国際線ターミナル2までは無料のシャトルバスが運行していて、所要時間約10分。結構空港職員の利用も多いので、時間帯によっては旅行客と職員で混む可能性もあり。途中、ターミナ

『混沌』の中に存在する神秘の力【本:インドへの道】

インドのアンダマン・ニコバル諸島への旅路に選んだ本は、E.M.フォースター氏『インドへの道(A Passage to India)』(1924年)。住んでいても、結局よくわからなくなるこの深海の国、インド。 東洋と西洋、インド人とイギリス人、支配民族と被支配民族。この本の時代は、19世紀ヴィクトリア朝の大英帝国によって本格的に植民地化されていたときの話であり、今でも世界中の人々に読まれ続ける傑作である。本を読みながら、いくつか紐解いてみたくなった。 インドらしさとは。

インド駐在500日:文化圏と経済圏を繋ぎ、あらゆる境界を横断できる人の存在

そうだ、『逃げるは恥だが役に立つ』だった。「やりがい搾取」という言葉が広く言語化されたのは。 もともと、このやりがい搾取という言葉は、社会学者の本田由紀氏が著書『軋む社会---教育・仕事・若者の現在』(河出書房新社)の中などで使ったものだということも、後から調べて知った。 普段「手ごわい仕事相手」と言われるインドでそれなりに奮闘し、瞬時の決断力や実行力が試されるなかでもとりわけ、教育・文化・広報・芸術・研究の世界という、非常に根気のいる、時間がかかる、成果が見えにくい、そ

インド気まぐれ旅⑦:猫と海とバイクのアンダマン・ニコバル諸島

「いつ行ったっけ?」と、ふと思い出せないくらい、月日が過ぎるのが早い。それでも、アンダマン・ニコバル諸島で思い出すのは、とても質が高いカフェや美味しい海鮮料理を提供するレストラン、穏やかで話しかけやすい人々、チェンナイ出身の方との出会い、自分がどこにいるかわからなくなる程真っ青で透き通るビーチ。ふと、ベトナムのコンダオ島を思い出し、またすぐに戻りたくなった。 来月以降、ここアンダマン・ニコバル諸島は雨季に入っていく。 『地球の歩き方』にも記載がほぼ無かった。ネットでは「モ

インド気まぐれ旅⑥:ヨガとボートとカフェのケララ州コチ

インドのケララ州にあるコチには以前仕事で来たことがあったけれど、なかなか街の中心から離れたコチフォートやアレッピーには訪れることができなかったので、ベトナム行きを理由にしてコチ再訪。(いつかチェンナイからホーチミン行きの直行便が就航しますように!) コチの空港からは、最寄りのAluvaメトロ駅までバスが出ていて、そこまで60 INR。所要時間30分ほど。そしてその後メトロに乗り換えてMaharajas Collegeメトロ駅まで50 INR。 コチの面白さは、市内よりもフ

インドのマハラジャ宮殿都市、ジャイプールを駆ける(AU Jaipur Marathon 2024)

当初、新聞で見かけた『Jaipur Literature Festival』が気になって、文学と芸術を目的にインドのピンク・シティとして知られるラジャスターン州の州都ジャイプールに行こうと思い立つ。 で、よくよく調べていると、なんと同時期に『AU Jaipur Marathon - 15th Edition』があるということを知る! フルマラソン、ハーフマラソン、10㎞、5㎞・・・などから選べて、参加費も2000円ほど。そして、このマラソンには、過去のマラソン大会記録を提

¥200

大学で学んだ「国際教養」は、巡り巡って国際社会を生きる自分を助けてくれる

先日、ある大学の留学担当の方々が「これからは、(来日する)留学生にもSTEM教育だけじゃなく、より幅広い教養(芸術面や哲学・精神面含)も身につけてもらえる環境を整備していきたい」と話されていて、ふと、私自身が大学時代に「国際教養」を学んだ糧が、巡り巡って今、とても生きているんじゃないかなって思う場面を振り返っていた。 あの頃は、「法学部」とか「経済学部」とか、ある程度言葉だけでイメージできる学部とは違って、「『国際教養』って、何学んでんの?」と聞かれたときに、うまく答えられ

アジア駐在員景況感調査:インド

オフィスでは、2社の英字新聞が毎日届くようになっているけれど、これが1か月も休暇を取ることになると大量の山となる。 「わーーーーー!」 とか思うけれどね。でもこれが、インドの2大新聞「The Hindu」「Times of India」で、国内政治、国際政治、経済、環境・・・以上に、文化、イベント、哲学、ヨガ、メディテーション、アート、ファッション、デザインのページがカラフルに取り上げられているのもまた面白くて、隅々まで読むのさ、数時間かけて。 で、新聞以外にも、日本語

一週間の籠もり生活から始める2024年、自分にとっての『豊かさ』の再探求

ヨガや散歩、カフェにふらっと立ち寄る以外は、とにかく、部屋のベランダからジャングルのように生い茂った木々を眺めながら、ボケーっと過ごした1週間。 早朝は小鳥がさえずり、走っている人々や犬の散歩をしている人も。 今、南インドは一番過ごしやすい気候なのだ。 以前、「熱帯植物に囲まれながら、現在社会を生きる」こと、その為に大事にしていること、必要なもの、自分の感情などをまとめていて、このときから想いは変わっていない。 「物質的な豊かさと経済的な成功」 この定義が変わってきた

インドが抱えている様々な問題は、地球全体が抱えている問題と同質【本:河童が覗いたインド】

インド旅行記の本は、この世の中にごまんとある。 特にバックパッカー的な、旅人情緒あふれる文章好きにとって、インドは「書きごたえがある」国だと感じる。 インドに来るときに、インド関係の本を20冊(と、旅する度に増える建築や南インド書籍たち)ほど持ってきていたのにもかかわらず、実はオフィスにもミニ図書館があり、なんだかんだ2023年は10冊も読めていなかったのけれど、ようやく、この傑作本『河童が覗いたインド』を完読。 やーーーー!あっぱれ!素晴らしき洞察力!芸術性! この本

【2024年度版】#今年やりたい10のこと

新年あけましておめでとうございます。 初日の出は上空から見ることができました。 相変わらず、「心身ともに、あらゆる境界を身軽に越える」状態を目指しながら、#今年やりたい10のこと、という題目があったので、まずは2023年の振り返りを。 ①モノを持たない生活をする>>>On Going ②世界各地の旅人と出会う>>>On Going ③バドミントン仲間を見つける>>>Found ④行きつけのお店を増やす>>>Found ⑤日本史・世界史を再勉強する>>>On Going ⑥

ありがとう、2023年。私は、ただ、自分らしくありたかった。

寒い冬の街が嫌いで、思えば毎年海外逃亡していた気がするけれど、今年は南インド駐在生活から東南アジア、秋の中央アジア、中東の旅に出かけていたので、なんとか寒さから逃れられた。 恵まれた環境で、好きな場所で仕事をして対価を得ながら、自分の能力や才能を伸ばして社会に価値を提供しながら、それでも大好きな南国への旅ができる人生を知った。 自分が進むべき道が定まると、急速に発展・成長できることを知った。 飲み会とかで短期的にストレスを発散せずに、化粧品とか美容院とか外見に気を遣った

在住者による、インド・チェンナイ散歩180日の記録~ホテル24選編~

前回、チェンナイ散歩のまとめとして~Chennai Walker~を公開してから、ホテル編を公開するのにまた3か月ほど経ってしまった。 こんなことを言っていたら、アッという間に2023年も終わってしまうんだろうな~と思いながら、それでもなんとか『1か月に1度は気分転換にチェンナイ市内のホテル滞在』を勝手に継続。なかなか、一度住んで落ち着くと、ホテルに泊まろうと思えないもの。そこをあえて、いつまでも「旅人目線」を忘れずに、平日でも休日でも、安いときを目掛けていざ、市内ホテルの

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インド気まぐれ旅⑤:ハイテクと都市と大学のハイデラバード

この数か月でいつの間にか3回訪れることになった、インド有数のハイテク都市であるハイデラバード。チェンナイから飛行機で1時間15分。 自分の部屋にあるテラスで、森林と小鳥の声に癒されながら、そしてお気に入りの「Don't Waste My Time by Dayon」 を聴きながら、ときに飽きて、部屋の掃除を始めながらも、なんとか、書き続ける。 旅のはじまり一番最初に訪れたときは、仕事で、ホテルと訪問先の往復だったのでなかなかカフェ巡りができず、2回目はまた弾丸仕事旅、そし