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長寿が叶う星をみにいきましょう~カノープス*南極老人星~【プラ寝タリウム】

★「プラ寝タリウム」台本を記録しています。
★「プラ寝タリウム」は星空のお話で、皆さまを心地よい眠りへとお誘いし、心の疲れをホッと癒します。
★himalayaという音声配信プラットフォームで上映しております。
★noteの文字とともに、オルゴール&ピアノの音+cocoaの声もお楽しみいただけましたら幸いです。
★台本の引用や朗読など大歓迎です!ただし、ご縁を大切にしたいので、ご利用の際にはnoteやTwitterなどから一言お声掛けいただけますと幸いです。
★あなたと今日もご一緒に「ホッ」とできますように。

優しい太陽が、西の地平へと眠りにつくと、空の色が魔法のように変化して、やがて満天の星々が姿を現します。今回の上映では皆さんご一緒に、見つけると長生きできるという言い伝えのある星をみにいきましょう!

「カノープス」という星の名前を聞いたことがありますでしょうか?
りゅうこつ座にある星の一つで、明るさはマイナス0.7等!
おおいぬ座のシリウス(マイナス1.5等)に次いで、夜空で2番目に明るい恒星です。

それにもかかわらず、なかなか観測が難しい星で、見つけたらご利益があるかも!?と、古来から人々を魅了し続けてきました。

というのも、日本の多くの地域ではカノープスの南中高度(南の空で最も高くなる時の高度)がたいへん低いのです。
地平線ギリギリに昇り、見られる場所も限られるレアな星です。

でも、見つけることができると、縁起の良い赤色に輝いて見えることから、中国ではカノープスを「南極老人星」と呼び、寿命が延びるという言い伝えがあるそうです。

ちなみに、カノープスは本来は白く輝く恒星です。
しかし、空の低い位置に見える天体は地球の大気の影響を受け、実際の明るさよりも暗く、赤みがかった色に見えます。

いかがでしょうか?
瞼の裏に、南の地平線すれすれで明るく、赤色に輝く、カノープスを見つけることはできましたでしょうか?

瞼ではなく、実際に目で見つけてみたいと思われたお客様は、2月に観測のチャンスがございます。
2月は夜更け前にカノープスが南中いたします。
国立天文台などが地域ごとの南中高度と時刻を発表していますので、参考にしながら南の視界が地平線や水平線まで開けた場所で、ぜひ天体観測をお楽しみいただけましたら幸いです。

たとえ見つけることができなかったとしても、当館へお越しくださった皆さまが笑顔で長生きできますように。おやすみの際には、ぐっすりと眠りにつくことができますように。

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