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近くにいてくれる歌

嵐らしいってみんなが思うポイントがあると思う。これって一体なんだろうか。たとえば「マスカレード」って歌があるのだが、「自分勝手な夜だってあるのさ ごめんね」て歌詞がある。その箇所を聞くたび、悪くなりきれずに謝ってるところがたまらなく嵐っぽいと感じる。
え、謝ってるの? なぜ謝る。そんな夜なんてしょっちゅうだよ、当然あるよ大丈夫だよ誰も気にしないよ。と思いながら。嵐っぽいと思うとともに、東京の若者っぽさも感じている。
嵐は圧倒的なスターなのに、ずっと近所の子みたい。ジャイアンは心の友って呼ぶけど、もうちょっと遠くて近い存在だと思う。心のきょうだい?
実際には遠いところにいるのに、心理的な近さを感じさせる、活動20周年のアーティスト。全員の歌声が若く、年月を感じさせない。ずっとティーンエイジャーの歌が歌える人たち。いつだって自転車で最寄駅まで迎えにきてくれそう。心の最寄駅に来てくれるんだ。

今のツアー(注:2019年12月に終わった5×20)は、きっちり端正な美という感じだけど、ゆるく踊ってるのもカッコいいから、ミドルテンポのダンスナンバーを年相応な大人っぽいルーズなムードで歌い踊るところを見てみたい。
歌手やバンドでも、若い頃に歌った曲で、歳とってからますます輝いてくる曲ってのがあるけど、「JAM」や櫻井くんソロの「夢でいいから」はその流れにあるのでは?と思った。今のムードで歌ったら素敵なのではと思う。

まだコンサートで歌っていない曲がいくつかあるが、「君のうた」通常盤に入ってる「count on me」はアッパーでかっこいいので聞いてみたい。
みんな大好き「sugar」とは双子って感じがした。sugarはバランス取れてる優等生な弟、count on me はぶっとんだ兄さんだ。

嵐の曲は、仕事帰りなどに疲れた頭を冷ましつつ、夜道を歩いてるときによく聴いてる。散歩したいから嵐を聞くのか、聞きたいから歩くのか、もはやよくわからないくらい。嵐の曲はいつも優しい。歌詞でギョッとさせられるところがないのでほっとする。

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