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結婚は、尊くて儚く幸せな想いを破壊する唯一の方法

タイトルからしてこいつこれからの死ぬの?と思われるかもしれませんが、大丈夫です、死ぬ予定は今のところないです。
(えっあの本当です…本当なんだから!)

私のような出来損ないが結婚して早2年とちょっとが経ちました。
(未だに人妻であるという実感は無いです。マイペースにもほどがあります)
結婚してみて本当に思うのは、タイトルの通り、
「結婚とは、尊くて儚く幸せな想いを破壊する唯一の方法」
だなあという事です。
この言葉にはネガティブな意味とポジティブな意味が含まれています。(含んだつもりです)

まず初めに申し上げておきたいのですが、私は全男性の中で自分のパートナーが一番好きです。
もしかしたら全人類の中で一番好きです。
友達の少ない私にとってパートナーは、私の一番の親友でした。
おしゃれをする日は、彼のアドバイスが一番信頼出来るし、
面白いゲームがあったら誰よりも一緒に遊びたいし、
悩み事があったら一番アドバイスしてほしい人だし、
散歩中のかわいい犬を見つけたら一緒に可愛がりたいし、
自分の頼んだメニューが美味しかったら、食べてもらいたい、
地球に隕石が衝突したら絶対に生き残ってほしいし、
世界中の人が彼に優しくしてくれて、誰も傷つけないでって思います。
世界中の誰より幸せでいてほしいと心から願っています。

私のパートナーは、空想の中で生きるのが好きな根暗な私と対照的で、いつも仲間の輪の中心にいるような眩しいくらいの陽キャです。
彼と話したら、男女問わず誰でも彼のことを好きになってしまうし、海外旅行先でほんの数十分タバコを吸いに行って帰ってくるともう数人現地人の友達を作るような人です。
(冷静になぜ私と結婚したのか謎)

彼とは6年?7年?くらい付き合って、結婚に至りました。
20代のほぼ全てを彼と過ごし、楽しかったことも死ぬほど辛かったことも一緒に乗り越えてきた、まさに私にとって、いなくてはならない親友のような存在でした。
しかし、前述したように、彼には友達が沢山います。
もちろん親友と呼べる人も沢山います。
(多分私の20倍は普通にいる)
昔、「私にとって君は親友だなも」的なことを行った時、彼に言われたことがありました。
「俺にとっては君は親友にはなりえないよ。彼女だもん」
と。
頭ぶんなぐられたくらいショックでめまいがしたのですが、謎に彼も同じ想いだと期待した自分が普通に愚かでしたが、当時の世間知らずの私には初めてボクサーにぶんなぐられた(ぶんなぐられたことはないですけど)くらい衝撃でした。
何が言いたいかと言うと、そもそも自分以外の人間は他人なわけで、他人に期待している時点でお門違いなんだよ貴様という話なのです。

いやでも期待するよね。
だって好きだもん。
今日はランチ一緒に食べに行くからその後もデート出来るのかなとか
海外旅行だから2人きりで冒険出来るかなとか
大型連休だからどこか2人でいけるかなとか
期待しちゃう…(てめえ甘いんだよという声が聞こえる〜)
でも現実は
ランチ食べたら解散だし
海外旅行先では大体友達に会いに行くし
大型連休に私は必要ないし
そんなもんです。(なんかすごい文句たれ野郎みたいになってきた)
期待するという行為自体、思いやりの無い行為だし、傲慢だと思います。
期待ってただのエゴなので。
分かってはいるけど、期待してしまう。
それを10年くらいずっと続けて、期待にそぐわないことがあるとしょんぼしみたいなことを繰り返してて私学習しないかよ…。と思う日々です。

結婚してみると、付き合っている時より、そのしょんぼしと「私学習しないかよ…」が100倍くらい多くなります。
そして、なぜ両親が喧嘩ばかりだったのか、口をきかなかったり、お父さんが帰ってこない日があったのかということを深く理解することが出来ました。
張り切ってこだわった料理を作ろうが、
張り切っておしゃれをしようが、
張り切って模様替えをしようが、
勇気を出してデートに誘おうが、
自分の求める反応があるといいなという期待をしている時点でそれは傲慢で、かつその時点で私は自分から自分を傷つけにいっているだけなのです。
誰のせいでもなく、私はただひたすら自傷行為をしてしょんぼししているだけなのです。
好きだという自分勝手な気持ちを、
相手に何かをしてあげたい、喜んでもらいたいという傲慢な自分勝手さを、
一番好きな人に押し付けてはいけないのです。
それは私の中に密かにしまっておくくらいがちょうどよいのです。
なにより、結婚したばかりの時の、
「一番の親友と結婚出来た私は世界で一番幸せだ」
と思ったあの気持ちを絶対に誰にも奪われたく無いのです。
結婚生活なんかに、今まで私を支えてくれていた大切な、基盤みたいだった感情を壊されたくないのです。

なんだかまとまりがなくなってきましたが、結婚から得た一番の学びは、
一生自分をアップデートさせていかないといけないということです。
きちんと自分をアップデートさせていかないと、
好きだとか
愛しいだとか
そういう、本当に貴重で尊い気持ちが、その儚さゆえ、今まで壊さないで自分の中で大切にしてきた想いが、どんなにその気持ちを必死に守っても、多分壊れてしまうんです。
結婚は全てを破壊しにかかってきます。
結婚をすることによって、当たり前だけど毎日顔を合わせて毎日言葉を交わしていると、パンチをくらう回数は多くなります。(正確には自らパンチを食らいに行く)
どんなことがあっても、誰に受け取ってもらえなくても、大切な気持ちだけは守り抜いていきたい。
だから、期待せず、他人に求めず、この気持ちと一緒に生きていきたいと思います。
そんな風に、自分をアップデートさせよう、新しく生きていこうと思えた、ポジティブな学びが出来ました。(涙目)


結婚というものに負けたく無いんです。(どんな戦いや)
道ゆくカップルを見て、
「どうか、そのままでいてくれ、喧嘩とかしないで、ずっと仲良しのままでいてくれ…」
とまた期待してしまう(言ったそばからやないかい)。
努力が必要っすわ。


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