When 完璧なタイミングを科学する/ダニエル・ピンク
When to ~ . 「いつやるか?」を考えたことはありますか?
「1日」「開始・中間・終了」「同調と思考」の切り口で、
「いつやるか?」について科学した本です。
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1日
①朝昼晩のパターン
・1日の波とポジティブな感情
ポジティブな気分は、
午前中に高まり、午後に落ち込み、夕方に再び高まります。
社会学者のマイケル・メイシーとスコット・ゴールダーがTwitterのツイートから1日の中でポジティブな感情の変化を解析すると、驚くほど一貫性のあるパターンがあることを発見しました。
「時間が影響を与えるパターンは、異質な文化でも地理的に離れた場所でも、同じように現れた」
ポジティブな感情の波は世界中どこでも共通しているのです。
・時間帯で適した作業
作業によって適した時間帯があります。
うまくいかない仕事も、時間帯を工夫することで上手くいくかもしれません。
午前:論理的判断を伴う作業や分析的な作業
午後:洞察力やひらめきを必要とする作業
※クロノタイプが夜型の人は適した時間帯が逆になります。ご注意ください。
②休む力
・午後の危険性
1日の谷となる午後は生産性や倫理、健康にとっての危険地帯にあたります。
注意力の低下によって医療ミスや交通事故が増加します。
午後にするだけで、麻酔に関する有害事象の発生確率が4倍になるという結果もあります。
効果的に休憩をとる5つの指針があります。
1.何もしないより、何かしたほうがいい
2.動かないより、動いたほうがいい
3.1人で過ごすよりも、誰かと過ごしたほうがいい
4.屋内よりも屋外で過ごしたほうがいい
5.中途半端に離れるよりも完全に離れたほうがいい
休憩をとるタイミング、休憩の仕方を考えてみませんか?
・効果的な「昼寝」
昼寝には注意力が増し、パフォーマンスも向上する効果があります。
10~20分の昼寝が最も効果を得られ、理想的とされています。
さらに、コーヒーなどカフェインを摂取した後の昼寝はさらに効果を増大させます。
ただし、昼寝の時間に注意する必要があります。
あまり長すぎると睡眠時間に影響が出るのでご注意ください。
開始・終了・その間
①開始
・時間的ランドマーク
何かをスタートするとき、特定の日からスタートすることにより、
過去を切り離して新たな自信を強化できます。
1年のはじまり、元旦に目標を立てる方も多いですよね。
他にも月の初日、月曜日、記念日、誕生日などが時間的ランドマークといえます。
②中間地点
・人生における幸福度
幸福感は中年にかけて下がり、再び上がっていきます。
類人猿でも同様のことが言える結果も出ています。
・人の意欲はU字曲線を描く
物事に関しても序盤・終盤と比べて中間で手を抜きやすいです。
長続きしないと悩むときは、「中間地点」の中だるみに気を付けると改善するかもしれません。
③終了
・年代のラストスパート
各年代の区切りの最後の年は、他の時期と比べて自らの人生を評価しがちで、意義の追求または危機を示す行動につながります。
29・39・49・59歳といった年代の締めくくりはマラソン大会の初参加者数が多かったり、自殺率が高まったりします。
・終わり良ければすべて良し
ピークエンドの法則:出来事を記憶するときは、もっとも強烈な瞬間(ピーク)とそれがどのように終わったかに最大の重きがおかれる
例えば、内視鏡検査で時間が短くても最後に痛い思いをした方が、そうでない人と比較してひどい経験をしたと記憶してしまいます。
・ハッピーエンドを選びたい
もし、「良い知らせと悪い知らせがある」と言われたらどちらを先にききますか?
研究の結果、良い結果を後で聞くことを好む結果が出ています。
こんな場面に出くわしたとき、思い出してみてください。
同調と思考
①他人と協調して息を合わせる
・シンカーズ・ハイを見つける
他人と協調して息を合わせることは、パフォーマンスの向上や心理的幸福につながります。
グループで歌う、一緒に走る、ボートを漕ぐ、協力して料理を作るなどをしてみましょう。
・定期的に問い続ける
協調した良いチームを維持するために「3つの問」を定期的に話し合いましょう。
1.人物であれ、外部の基準であれ、ハッキリとトップ(ボス)とわかる存在がいるか?
2.個性が尊重され、誰もが仲間と同調できる帰属意識を育てているか
3.グループの発展に必要な道徳的向上 「良い気分と善行」を促進しているか?
②帰属意識の高いチームの特徴
・記号
単純化された共通認識は帰属意識を高めます。
例えば、現場作業で安全確認を「ヨシ!」とするのも記号の1つと考えられますね。
・服装
一体感と役割分担のスイッチとなります。
ライブやコンサートで同じ衣装を着ていると一体感が出ませんか?
・接触
スキンシップが多いチームは強いです。
グータッチやハイタッチなどが集団内の協力的行動を助長し、結果として集団のパフォーマンスを向上されます。
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さあ、「ここまで読み終えた後」も新しいスタートの良いタイミングになりますよ!
次はどんな本を読もうかな…
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