怒らない禅の作法:枡野俊明 を読みました

スティーブ・ジョブズも禅の影響を多く受けていたそうです。
著者の枡野俊明さんは曹洞宗の住職でありながら、庭園デザイナーとしての一面をお持ちです。

近年ではマインドフルネスの考え方から「禅」が注目されており、ぼくも「禅」興味をもち、枡野さんの本を何冊か読んでいます。
今回読んだ「怒らない禅の作法」は仏教で3つの毒とされている、貪(欲望)・瞋(怒り)・痴(愚かさ、迷い)のうち、瞋に注目して怒りとの上手な向き合い方が書かれています。

現代社会は物事が目まぐるしく変わり、情報が溢れ心のゆとりがだんだんなくなってきています。
人間関係やおかれた状況に対してどうしても「怒り」が込み上げてしまったりしませんか?

「怒り」と上手に向き合うためにはこんなポイントに気をつけてみてください。

1.自身の「仏性」に気づくこと
2.目の前の物事に打ち込むこと
3.深呼吸(丹田呼吸)でリラックスすること
4.とにかく実践してみること

「仏性」に気づくことについて、まずは自分の怒りがどんなものなのか、いつ出てしまうのかなどを考えてみて、自覚しましょう。

目の前の物事に打ち込むことについて、
周りに振り回されずに自分のなすべきことを一心にやる。そうすると、おのずと自信がついてきます。自信がつけばさらに惑わされることなく自分の道を進むことができます。

深呼吸でリラックスすることについて、
管楽器を吹くときには、よく「腹式呼吸」で!なんて言われますが、禅でも同じです。
深呼吸で身体をリラックスさせることによって血流がよくなり、心を落ち着けることができます。
怒りを感じたときも、感情まかせにする前に一旦深呼吸をしてみませんか?
深呼吸をするポイントは、息を多く吸う前に息を吐き切ることです。

とにかく実践してみることについて、
三日坊主でもいいのでまずは取り組んでみることが大切です。その中で気づきがあるかもしれないですし、物事がいい方向に進むかもしれません。忙しい合間に深呼吸するだけでも効果がありますよ!

他にもケーススタディでより実践的な「禅」の考え方が書かれており、とても参考になりました。

次はどんな本を読もうかな…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?