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『チェイサーゲームW』のいいとこ全部

『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』

原作者だけど好きなとこ全部言う

もう、昨夜放送された最新第4話を観て感情が爆発してるので(たぶん驚かれるかもしれませんが)今からドラマ『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』のいいところを全部言いますね。

まず最初に言っておきますが、私は漫画『チェイサーゲーム』の原作者ですが、ドラマに関しては原作サイドでありながら脚本や制作に関しても口と手を直接出しているタイプの原作者です。

よくある「ドラマはドラマ制作のプロの方に全部任せてますのでイチ視聴者として楽しませていただきます」なんてことを言うタイプの原作者では無い、ということをお伝えしておきますね。

なので、本作『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』の制作に関しても毎週(現在も)テレビ東京の制作スタッフやプロデューサー陣と定例ミーティングを行ってますし、企画や脚本の段階から一緒に作り上げてきました。

そのうえで、あえて、今さらですが、立場とかそういうのを一回置いといて、ドラマ『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』の好きなところを(第1話から)全部言いますね。

だって、第4話がめちゃくちゃ悶えるほどに良くて観て号泣したから。

「はぁ、作ってよかった」って思ったので、言わせてくださいよ。

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冬雨の目線が好き

第1話でサングラスをかけて登場した冬雨がDD社の開発室にやって来て、サングラスを外しながらみんなに挨拶をするシーンで、一瞬ですが正面にいる樹を見た後に目を逸らす演技が好き。

明らかに視界に入ってるはずなのに(樹が)。

一瞬だけで目を逸らす演技が凄い。好き。

撮影時にも感じましたが「こりゃ本物だ」って、中村ゆりかさんの演技を真直に観て確信した瞬間でしたね。

中村ゆりかさんは視線がヤバい。好き。

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サッとささえる樹が好き

第2話の例のエレベーターのシーンでガクンッと揺れた瞬間に、サッと腕を伸ばして冬雨の両肩をささえる樹が大好き。(神速)

このへんはどちらかというと演出の話になってきますが、いざという時には必ず樹のほうが先に動いて冬雨をささえているというルールで作られている点が好きなんです。

こういう演出上のルールが次回の第5話以降にもちゃんと盛り込まれているので、きっと観ていて「あ~、樹のこういうとこ好き」ってまた感じていただけると思いますよ。

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口をつけずに水を飲むのが好き

同じくエレベーターのシーンで、差し出された水を口をつけずに飲む冬雨が好き、そしてその直後に樹が寄り添って肩に手が伸びた状態になった瞬間におとなしくペットボトルに口をつけて飲むシーンが大好き。

こういう言葉(セリフ)にはしていないけれど、絵で表現する演技が大好きです。

冬雨の元の(本来の)素直さが表現されていて好き。

それを誰も見ていないエレベーターという密室の中で表現してるのが好き。

「○○でしょ?」って、少しだけ上から強めに言葉を発する瞬間がある樹が好き。

本来の二人の関係性がこういうセリフから垣間見えるのが好き。

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二人の身長差が好き

樹と冬雨のおよそ10cmくらい差がある身長差が好き。(樹のほうが背が高くて、復讐者としてツンツン詰め寄る冬雨のほうが小さいというあの絵面が見ていて尊くて好き)

物凄く頑張って詰め寄っている冬雨の姿が見ていて愛おしく感じます。

開発室のシーンでも(立場的な)力関係を示すために、わざとスタンディングデスクを高くして立った状態で(デスクに肘をのせたまま)話す冬雨の姿が決まっていて好き。(このへんの演出はアイデアとして監督に伝えました)

冬雨がね、少し無理して立っている感じが出てるのも好き。

中村ゆりかさんの華奢さがまるで隠せていなくて、脆さがにじみ出ている感じも大好き。

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無意識に思い出の喫茶店にいる二人が好き

あくまで脚本上の設定的な話になってきますが、ちょくちょく登場する喫茶店は学生時代にふたりがよく通っていた思い出の喫茶店なのです。

特に多くを語ることもなく、無言でふたりがその喫茶店に足を運んでいて(当然のように)出くわす感じが好き。

結局、同じ場所に足を運んでしまってしかも同じものを注文してしまうふたりの(多くを語らない)関係性が好き。

「やっぱりここに来ちゃうんだなぁ」って思わせてくれるのが好き。

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「ありがとう」って言ってしまう冬雨が好き

第3話のウェディングシーンで「愛してるって表情で見つめあってください」って指示されて、戸惑っている樹に対して即座に“愛してる顔”(とても演技とは思えなくて本音がにじみ出てしまってる)をして見つめる冬雨が好き。

けど、このシーンで一番好きなのは先に撮影場所に入って待機している樹がギリギリまで振り返らないのが好き。

溜めて溜めてからの振り返りがいい。好き。

そして、撮影が終わった直後にそそくさと退出する冬雨がスタッフに対して「ありがとう」と小さな声で呟くのが好き。

どう考えても(無理矢理モデルとしてかり出されたはずなのに)絶対に「ありがとう」って言うのはおかしいのに、言ってしまってるのが好き。

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一番欲しい言葉をくれる冬雨が好き

色気と愛嬌を武器に仕事を取ってきたふたばを非難した久保さんが頑張って仕事を取って来て(色気を武器にせずに)みんなから評価されていた時に、ちゃんと「私はあなたを高く評価します」ってふたばに声をかける冬雨が好き。

しれっとスタッフみんなのことを知って理解した上でさりげない気配りをしてくれる冬雨が好き。

本来こうやって仕事をするビジネス面ではかなり優秀なはずなのに樹に対してだけは冷静でいられなかった冬雨が好き。

『天女世界』のゲームプロジェクトだって元はアメリカの企業で進行してたのに、樹がいるDD社を指名して(社内プレゼンして)日本に再びやって来た冬雨が好き。(それを黙ってるのも好き)

ヴィンセント社内で無理に(DD社でやる方向に)話を通したがために、キッチリ結果を出さなきゃいけないはめになって仕事上でも追い詰められてしまっている冬雨が好き。

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自分から脱ぐ冬雨と同時に脱がせる樹

第4話の例のシーンを事前チェックで確認した時には「うあ」って思わず声が出てしまいましたよ。

そして感情の高ぶりと共に自分から脱ぎにいく冬雨の姿に驚きつつも、さりげなく冬雨の背中のジッパーを神速で降ろす樹にさらに驚きました。

こういうところに本来のふたりの関係性がむき出しになって表現されているのが好きですねぇ。

「私は今でも冬雨のことが好きなの」という樹に対して「私も樹のこと愛してる」と返す冬雨も好き。(溢れてしまってる)

キスする時に首からぐるりと手を巻き込むように抱え込む樹が好き。(びっくりするくらい手が回りこんでる、そんだけ愛おしいって感情が爆発してるのが好き)

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やがて白と黒が交わる時

本作は『天女世界』という架空の漫画原作をゲーム化するというプロジェクトから物語がスタートしています。

なので樹と冬雨のふたりは『天女世界』の作中に登場する白天女と黒天女にイメージが重ねられています。

だから意図的に(第1話から)樹が白いイメージの衣装で、冬雨は黒い衣装をベースとされてきました。

しかし第3話から第4話と少しずつ二人の心の距離が近づくにつれ、それぞれの衣装も白と黒が混ざり合っていくという演出がなされています。

このへんは第5話以降も効果的に演出されていますので、そのへんも注意して観ていただけると嬉しいですね。

ちなみに、二人の敵として登場する呂部長が赤天女ということになります。

感情をぶつけ合ってきた二人にとっての共通の敵が赤天女として登場する流れは(架空ですが)『天女世界』という漫画原作と同じ展開になっている、という演出ですね。

こういう少年漫画的なノリが大好きなんです。

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全8話構成の後半戦をお楽しみください

本作『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』というドラマは全8話構成で制作されています。

ちょうど最新第4話までが前半戦ということになって、ここからは後半戦の物語が描かれていきます。

樹と冬雨のふたりの物語の行く末をどうか最後までお見逃しなく。

きっと皆さまの心にいつまでも残り続ける物語になっていますので。

引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

(追記:現在は全8話放送完了しております。最後までご視聴いただきありがとうございました、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします)

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なんか第4話を皆様と一緒に視聴して高ぶった感情のままで『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』というドラマのいいところ(好き)を全部言ったので驚かれたかもしれませんが。

原作者自身もめっちゃ好きで尊い気持ちで皆様と一緒に楽しんでますよ、ということが伝えられたかと思いますので。

そして日本だけじゃなくて、世界中の視聴者の皆様に本作を応援いただけているということははっきりと自覚しております。

ひとりでも多くの方に本作の魅力が届いて広がっていくことが本当に嬉しいです。

ぜひ最後までよろしくお願いいたします。

imaseさんが歌う主題歌『ミッドナイトガール』の『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』verが公開中ですので、こちらもぜひご覧ください。(私も繰り返し視聴しています)

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追記:公式グッズ販売開始しました

ドラマ完結を記念して、唯一の公式グッズの販売をスタートしました。もう理解されてるかもしれませんが、原作漫画とあわせてご購入いただけると幸いです。


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