見出し画像

頭が前にある人ほど恐ろしい結末

スマホ首は背骨を痛める

こんにちは!パーソナルトレーナーのHiromiです。

そのままの姿勢で20年過ごすとどうなるか?

将来なりうる自分の姿をみてみましょう。


1. スマホ首とは

スクリーンショット 2020-01-02 13.13.35


スマホ首:スマホをよく見ることが原因で頭が背骨より前にある状態。
     デスクワークで頭が前にいきやすい人も同じような状態。
     首の背骨は通常前に凸だが、そのカーブが減少します。

首にとって本当にかわいそうな状態。

↑頭が前にあるほど首に負担がかかることがわかる図
 頭は3〜5kgもの重みがあって
 ただでさえ頭が背骨の真上に載っていても首へストレスはかかっています。
 60°頭を傾けることで頚椎への負担は27kgにもなります。
 

画像2

↑スマホ首が慢性化するとなりやすいストレートネック。
 首の骨の前へ凸のカーブが少ない状態。

ストレートネックはもともとの骨格からそうなっている人もいれば
スマホ首のように、
日頃の癖が原因で長年を経てそうなっていく人がいます。


2. スマホ首のまま20年過ごすとどうなるか 

一言でいうと自由に動けなくなる可能性があります

日常の7割どんな姿勢で過ごしているか、が

骨や関節にも現れていきます。

首の背骨や関節がいつもの姿勢に適応するように変形していきます。

背骨は全部で24個、首の骨は7個から成ります。

画像3

背骨のすぐ後ろの空洞には脊髄神経という手足へのびる神経が通ります。


姿勢が悪い状態が長年続いている人ほど、
・背骨と背骨の間の関節がずれる
・背骨からトゲが出る
・背骨と背骨の間の椎間板というクッションが後ろへ飛び出る

などで神経の通り道を狭くして最悪圧迫します

神経が圧迫されると
手足へ伸びるはずの電気信号がうまく通らなくなります。

画像5

・手の感覚を感じにくくなる
 (触れる、感触、痛み、熱さ、冷たさ、圧力、手がどこ位置しているか)
・手を動かしにくくなる
 (自分の意思で動かせない、トイレでうまく拭けない、自分で食べれない)

画像6

首の骨には足へ伸びる神経も通っているため

・脚の感覚を感じにくくなる
・脚を動かしにくくなる
 (歩けない、自分でトイレの処理ができない、トイレに行けない)

おそろしいですね。。

3. 首に障害が起きる原因ってスマホ首だけ?

首(頚椎)の障害の原因は

・生まれつきの骨格
・栄養状態
・睡眠状態
・ホルモンバランス
・他の病気からくる二次的障害
・原因不明

などがあり、スマホ首だけが原因ではありません。

しかし、よく頭が背骨より前にありがちな人なら

誰でも首に持続的に負担がかかっているため

物理的理由で、障害になってもおかしくないです。

ここで防ぎようのない原因を除いて

自分で事前に防げる要素といえば

・姿勢
・首を含む背骨の使い方
・首周りのインナーマッスルの使い方

つまり日常の体の使い方・癖です。


4. 首へ負担をかける運動習慣

①姿勢の保ち方

画像7

だらん、とした姿勢に慣れている人は

それが当たり前のように体に染み付いて

筋肉を使わずに背骨の靭帯や関節包に頼って姿勢を保つことが

癖づいています

スクリーンショット 2020-01-02 19.22.04

いい姿勢(背骨の真上に頭)で座ることに慣れている人は

それが当たり前のように体に染み付いて

筋肉をバランスよく使って姿勢を保つことが癖づいています


②背骨の使い方

スクリーンショット 2020-01-02 19.45.37

スクリーンショット 2020-01-02 19.43.44

背骨24個のうち、首ばかり使って背骨を動かす癖がある人は

首に負担をかけることが当たり前になっています。

体がその使い方に慣れているため

どんな動きでもいつも首に負担がかかるような動き方をしてしまいます


背骨24個をそれぞれ適度に動かししなやかに動かす癖がある人は

首に負担をかけないことが当たり前になっています

体がその使い方に慣れているため

どんな動きでもいつも背骨に負担がかかりにくい動きになります


③インナーマッスルの使い方

画像11

アゴを上げ、背骨の前で頭を動かす癖がある人は

常に首のインナーマッスルが働きにくい状態

アウターマッスルを使うこと、

首や肩が凝りやすい状態に慣れています。

アゴを引き、後頭下を伸ばし

背骨の真上に頭を載せて頭を動かす癖がある人は

インナーマッスルが働きやすい状態

アウターもインナーもバランスよく使うこと、

首や肩が凝らない状態に慣れています

1日どころかこれを何日、何ヶ月、何年も続けていると

首への負担がどれほど恐ろしいか、もうお分かりでしょうか。

画像11

滝の直下にあった硬い岩も

年月を経て削れ、ついには反対側と貫通します。

人間の骨や関節への負担も似たようなもので

年月を経て削れ、変形して摩耗していきます(退化)。


5. 20年後

いかがだったでしょうか?

スマホ首のままなにもせずに20年過ごすと

首に障害を負って自由に動けなくなるかも。

恐ろしいですね。

20年後、痛い、動けない、と悲しい思いをしないように

体の使い方を知りましょう!

体の使い方は一度覚えてしまえば簡単です。

首に負担のかからない動きだけでなく

結局体は全て繋がっているので

腰、全身のインナーマッスル、足裏、膝、呼吸、内臓環境、精神状態、、

全てに繋がっていきます。

まず姿勢の正し方を知るには、

自分の姿勢がどうなっているのか、全体像を把握してみましょう!

↓こちらをご覧ください!セルフチェックをできるだけわかりやすくまとめました!

↓セルフチェックではわからない!実際にチェックしてほしい!という方はこちらへ。

↓遠方の方へ。オンラインで相談したい!という方はこちらへ。

最後までご覧いただきありがとうございます!

次は姿勢のセルフチェック方法、その次に姿勢の正し方、

2020はここでも体の使い方についてお伝えしていきます^ ^

よろしくお願い致します。

6. 参考文献

・中村隆一, 斎藤宏, 長崎浩 : 基礎運動学第6版. 医歯薬出版株式会社, 2003

・市橋則明(編) : 運動療法学. 株式会社文光堂, 2008

・D. A. Neumann(原著), 嶋田智明, 有馬慶美(監訳) : カラー版 筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版. 医歯薬出版株式会社, 2012

・Frank H. Netter(原著), 相磯貞和(訳) : ネッター解剖学アトラス(原著第4版). 株式会社南光堂, 2007

・千住秀明(監修), 中島喜代彦(編) : 理学療法評価法 第3版. 株式会社九州神陵文庫, 2003

・近良明(監修), 桑原匠司(編) : 運動療法としてのピラティスメソッド. 株式会社文光堂, 2017

・Thomas W. Myers(著), 松下松雄(訳) : アナトミートレインー徒手運動療法のための筋筋膜経線. 株式会社医学書院, 2009

など


↓HiromiのHP

↓Youtube:ストレッチルーム

↓Twitter

↓Instagram


一生使える体への一助となりますように。。

Hiromi


「一生使える体へ」をコンセプトに今後も情報発信、活動に努めます。本や勉強、イベント会場費用など活動のために使わせていただきます。サポートしていただけるととても嬉しいです。ありがとうございます。