見出し画像

ひき算とて侮ることなかれ

息子がひきざんでつまづいています。数が好きで暗算が得意な息子だからこそ理解が難しく感じているようです。小さい頃から、足し算が得意だった子ほどおちいりそうな思考回路と、その修正についてまとめます。

問題と答え

問題は何問かありますが、次のようなものです。

わたしは おはじきを 7こ もっています。いもうとは おはじきを 10こもっています。おはじきは どちらがなんこおおいですか
しき:10-7=3     こたえ いもうとが 3こ おおい

実際の問題はこれ↓です

画像1

問題のかいせつ

こんな簡単な問題に解説が必要なのか?と思われるかもしれませんが、問題には2つの難しさがあると考えます。

 ​・こたえが数字だけではなく文章であること

・10と7が、式にする順番と異なる順で提示されていること

加えて計算が得意な子だと、10と7を見て3が見えてしまうため、余計に式を立てづらくなるのかもしれません。実際にうちの息子は

しき:10-3=7     こたえ 3こ

としていました。10と7を見て3が見えてしまうと、難しいですね。

ほかにも7-10としてしまったり、そもそも足し算なのか引き算なのか判断できない間違いも多いことでしょう。おちいっている思考を修正するのは、真っ白な状態で教えるより遥かに難しく、それなりのテクニックが必要です。

私が調べたこと、実際にどのように教えたのか?を記します。

まず、私が教えた実物は↓つぎのとおりです。

画像2

上記の教え方に至った調べたこと、プロセスを次にまとめます。

ちがいとは?

息子には「ちがいってなに?」と問いかけてみました。難しいですよね。一応国語辞典を調べてみました。

ちがい:「同じではないこと」

引き算の文脈だと「どちらが多い」「どちらが少ない」が実質的な意味になるのかなと考えました。

ちがいを知りたいときは、ひき算!

このインプットは大事です。

今後、足し算と引き算のMIX問題を判別することが必要になります。ひと呼吸置いて、それこそ「ひき算の呼吸!」「たし算の呼吸!」と言えるようになることが目標です。

式とは?

式って何?と聞かれて即答できませんよね?さっきと同じく「式」を国語辞典で調べてみました。いくつか意味がありますが、算数に関するものだと次のように書かれていました。

しき:算数などで、計算のやり方を数字や記号でしめしたもの

なるほど!となりました。式は数字と記号で構成されているのです。

こども自身にこれを真正面から教える必要はありませんが、2つの数字に対してどのような演算処理をするのか(記号)その結果現れるのが式です。さらにネットでも調べました。

啓林館

フレーズ型の式、センテンス型の式ってのは初めて聞きました。4+5=は式ではないというのはおさえておきたいポイントですね。

まとめ

引き算を教える手立てとしては、次のような問いかけに分解をして、こどもがどこでつまづいているのかを探るようにしましょう。

「問題文を読み2つの数字はなにかな?」
「この問題は何算かな?足し算?引き算?」
「引き算なら順番に気をつけて数字を2つ並べて書こう!」
「数字と数字のあいだに+か−の記号を書こう!」
「=を書いてその横に計算した答えを書こう!」
「式は考え方を書いているんだよ〜簡単に書けていいね!」

もうすぐ夏休みですね!ママやパパがこどもに算数を教える時の一助になればと願います。もし何か分からないことなどあればコメントなどください!

おわり。バイバイ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?