予告 総論:ポスト・ヒューマンと資本主義と人新世 はじめに

今までの投稿のいくつかには貫流することがある。それは、人間は環境に社会に、それを対象とした理念に追い付いていないのではないか、そしてそのことによって矛盾が生じているのではないか、ということだ。その矛盾は人間自体を対象化するほどに。

そのような思いに関連する概念として、ポスト・ヒューマン、人新世という概念がある。

ではその概念を如何に用いるか。それは、人間と人間社会を考えるためにである。例えば、資本主義社会の行方を考えたり、政治的理念と現実存在する人間との関係を考えたい。あるいは、人間社会にあるものとしての、文化も考察したい。それは、服装でもあるだろうし、アニメや漫画などのメディアでもある。つまりは、多岐にわたる。

そこで、まずは基本的な概念と現状認識をしたい。そのため、「人新世」や「ポスト・ヒューマン」という概念、現代社会が如何なる状態であるか、どのようなものを理念、についての解説とメモを作りたい。実際に行うところとしては、書籍、論文やHPを紹介、それに対する論評である。当然、筆者は専門家ではないから、不正確なこともあるだろう。それ故、個人的な営みを、パブリックに公開する意義がある。誰であれ、誤りの指摘をして頂きたい。

次に、解説・メモ、現状認識へ考察を加えるという作業をしたい。これが、メインとしたい活動だ。前段で、書籍等に論評をするとしたが、論評という限りで、既に本段の役割を担うものだが、本段で主たることとするのは、言わば元ネタなしに論考するということだ。

本稿は、そのような活動の予告をするものである。

偉そうな書きぶりだが、一人勉強会の記録と発表のようなもとなってしまうだろう(当然自分しか読めない文章を書くという意味ではない)。しかし、閲覧や反応というかたちで、読者諸氏と共に学ぶことができれば幸いだ。

少しずつにはなるが、かたちにしていきたい。